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結婚50周年記念のオリジナルイベント


栃木県 レンタルスペース/サテライトオフィス/ギャラリー

・結婚50周年共に白髪まで

 私たちは、1972年に結婚し、今年は結婚50周年の記念すべき年です。よくもまあ、ケンカしながらも共に白髪になるまで、一緒に歩んできたと感無量でもあります。
 子や孫から金婚式の祝いをされるものの、それはあまりにも普通。
 そこで、2人で共同のオリジナルイベントを計画し、実行しました。
 それは私の運営するレンタルスペースを会場にして、妻の生きがい活動の成果を発表する作品展の開催です。
 計画から会場準備、PR、作品搬入、飾りつけ、会期5日間の来場者対応と、全て2人で行った手作りでした。

・2地域居住(佐野市⇔熊谷市)

 私は埼玉県熊谷市に70歳まで居住。古希を期に、栃木県佐野市との2地域居住を始めました。
 熊谷市の利根川沿いの地域で、埼玉県内でも優良農地の広がる平坦な所です。
 子供の頃から、多少起伏のある里山地域に憧れていました。平均寿命を考慮すれば、古希を過ぎて残されている期間は10年前後。
 それでは、残されている時間を里山で過ごそうと、探していたところ、佐野市の里山地域の古民家に出会い、2地域居住が始まりました。
 
 山城跡のような高台に建つ、築90年の古民家は日本の伝統的建築工法に基づく農家住宅で、3世代が一緒に生活したと思われる間取りでした。
空き家にして朽ちさせるのはもったいないとの思いから、なんとか保存し、次世代に引き継ぐことを決心し、居住しながら活用策も併せて検討してきました。
 
 2地域居住開始まもなく、新型コロナウイルスの感染拡大に遭い、活用策の計画は頓挫していましたが、2021年の夏に佐野市の進める施策の補助事業を受けることができ、「レンタルスペース/サテライトオフィスかんまの風」として開業することになりました。

・生きがいづくり

 妻はターシャ・チューダーに憧れている花好きで、日々花を育てることを楽しみにしてきました。
 私が第2の人生に入るのと一緒に、趣味や地域活動の輪を広げ、絵・陶芸・手芸・着物のレメーク等々、作り出した作品は収納部屋が必要なほどでした。
 この機会に作品展をやってみてはと持ち掛けると、見てもらうほど上手じゃないと尻込みしていましたが、次はないかもねと説得し、2人のオリジナルイベントが始まりました。

・いよいよ始まりました。

●作家のご挨拶

 花々が咲き誇る最も好きな時期に、拙い作品を発表することになりました。
「ちょっと恥ずかしいわね~」。
「陽の目を見ない作品が可哀そう。今年は結婚50年の記念の年」
と、勧められたのか脅かされたのか、夫の手助けで開催することになりました。
 主婦業が一段落した時期。花壇で花の手入れをしていて、急に花たちを描いてみようと思い立ち、それからもう17年になりました。
 公民館の絵画クラブ、大野百樹・宮下和子両先生の日本画教室に通い学びましたが、ほとんど自分勝手流なのです。
 花好きグランマの生きがいかとご推察されて、ご笑覧いただければ幸いです。
 本日はご来場ありがとうごいました。

・作品紹介

 絵が中心。色鉛筆画・鉛筆画・水彩画・日本画です。地域の公民館の講座や絵画教室に通い学びながら、人の輪も広げていきました。
 古民家の床の間を利用し、着物のリメーク(羽織、バラ色、バラの刺繡)、バラの鉛筆画、ランプシェードを合わせて展示。
 

・下野新聞に掲載

 開会中に下野新聞(https://www.shimotsuke.co.jp)の記者の方の取材がありました。嬉しい出来事です。
 下野新聞は栃木県民に愛される地方紙です。

・暖かい言葉を頂戴

 来館者の方々、暖かいお褒めのことを頂戴しました。
「素晴らしいギャラリーと閑馬の自然と優しい作品達を、拝見できて忘れられない思い出が出来ました」
 
 長寿社会とはいえ、2人元気で金婚を迎えることは、最上の喜びです。
 このイベントは、私達の長寿記念と同時に、里山に残る古民家の保存と活用を多くの方々に知っていただきたいとの思いを込めました。
 


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