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君はTwitterで最も気高いアカウントを知っているか

最近マイブームの食べ物がある。
それは、スパゲティのチェーン店である洋麺屋五右衛門のタコのペペロンチーノ、略して”タコペペ”だ。

タコぺぺは名前の通りタコが入っているペペロンチーノ。
これが一般的なメニューなのか、五右衛門オリジナルなのかはわからないけれど、ここ3〜4ヶ月くらいハマっており、2週連続とかで食べに行ってしまうこともある。

僕とタコぺぺの出会いは突然だった。
運命的と言っても良いかも知れない。

少し前に、サーティワンで自分が食べたいアイスを自意識が邪魔して注文できなかったという記事を書いた。

この出来事自体は実際は今年の9月の頭に起こっていて、その帰り道にTwitterに次のような投稿をしている。

フォロワーも全然いないアカウントなので、いいねが付くことは殆どないのであるが、ご覧の通りこのツイートにはいいねが1つ付いている。

僕のこのツイートにいいねをした、情緒を解する好事家は誰なのか…

五右衛門のタコぺぺファンbotさんだった…。
五右衛門のタコぺぺファンbot?

プロフィールにある通り、五右衛門のタコのペペロンチーノの素晴らしさを全世界に広めるために活動しているアカウントのようだ。
日本中ではなく、全世界に広げることを目論んでいるのも良い。きっと、グローバルで高い視座を持っている方なのだろう。

いいね欄を見てみると『五右衛門』や『タコぺぺ』といった単語を検索して、その都度いいねをしているようだ。
中には、本文中にはそれらしきワードがなく、写真だけでしか五右衛門とわからない投稿にもいいねしているようで、高度なITスキルも有しているのかもしれない。

ここまで、この人を駆り立てるタコペペとはそんなに美味しいものなのだろうか。今まで気に留めたことのなかったチェーン店の1メニューがとても気になってしまう。

食べた。

めちゃくちゃ美味しかった。
にんにくと鷹の爪がガッツリと効いていて中毒性があった。
タコの味と食感がこのオイリーなパスタにマッチしていた。
五右衛門の中でも価格がリーズナブルなのも嬉しかった。
気づいたらもう一度食べたい、いや、逢いたいと思っていた。

こうしてタコぺぺと逢瀬を重ねるために、夜な夜な(※)洋麺屋五右衛門に通う日々が始まった。(※にんにくがガッツリでランチには不向きなため)

これが僕とタコぺぺの出会いだ。
インターネットが産んだ奇跡としては電車男以来ではないだろうか。

Twitterで知らないアカウントから『いいね』や『フォロー』をされる時、それは大抵”フリーランスで稼ぐ!”などと言った胡散臭い情報商材アカウントである。意識の高いアカウントをフォローしている人々を狙って『いいね』や『フォロー』を爆撃してくる彼らは、自分たちの存在を知らしめるため、ひいては自分の利益のために活動している。

そんなアカウントが跋扈するTwitterにおいて燦然と輝く『五右衛門のタコぺぺファンbot』
このアカウントは、自分自身ではなく自分の愛するタコぺぺを全世界に広めるために日夜活動している。
タコぺぺがブームになっても、きっと彼には一銭も入ってこない。
なんて崇高で高潔なアカウントなのだろうか…。

無知な人を騙すような真偽不明な情報が氾濫するインターネットで、この人のタコぺぺを愛する気持ちだけはきっと本物なのだろうと確信を持てた。

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