見出し画像

東洋医学を正しく知って不調改善


鍼灸は東洋医学の一つの柱(C)日刊ゲンダイより

 「経絡」とは、体内の気や血、水の通り道のこと。
   昔、お灸を受けた人が体の縦方向に伝わる感覚から認識されたといわれています。
   経絡につながる点が、一般的にツボと呼ばれる「経穴」です。
   経絡に鍼やお灸で刺激を与える治療が鍼灸です。

 鍼灸はいまや東洋医学の一つの柱とされています。
  皮膚には「体内の状態やさまざまな情報を映し出す」という特異性があります。
  それに着目したことが、鍼灸が発展するようになったきっかけ。

 例えばニキビは皮膚からの情報で、それから食生活の不規則さがわかります。
  皮膚からの情報は侮れないということに、昔の人は気づいたわけですね。
  そこから皮膚を押したりなでたりすることで、治療効果のあることが発見されました。

 かの松尾芭蕉の「奥の細道」の序文の一説「笠の緒付けかへて、三里に灸すゆるより、松島の月まづ心にかかりて」にも「足三里」というツボが登場しますが、我が国でも昔からこの鍼灸は馴染み深いものがあります。

 そもそもこの東洋医学は、古代中国の黄河流域から始まったとされ、中でも鍼灸は今から2000年以上の歴史があります。

 当時は、現代では当たり前とされているメスを使った手術などは行えませんでした。
  ましてや故意に人の体を傷つけたり、体の中を探る術もなかった中で、この鍼灸は極めて有効な手段だったといえます。

 そして時代とともに経穴は、体内のさまざまな問題が表出する部位であり、反応が出やすく、治療効果が上がりやすい部位だという認識が定着現在では、WHO(世界保健機関)において経穴は全361穴とされています。
  その他にも経絡とは関わりのない奇穴といったものがあり、それを含めると優に1000穴を超える数が定められています。

 さて皆さんも、ツボについていろいろな知識を知ることから、病気のことや体調管理について考えたり勉強するきっかけにしてはいかがでしょうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?