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試着したときの「なんか違う」を卒業する!『服はいっぱいあるのにあか抜けきれないと思ったら』

朝晩寒くなり、本格的に冬に入ってきた感がありますね。
衣替えを済ませ、「トップス買わなきゃな。こんな感じのスカートもほしいな」と買い物に行く計画を立てている人もいるのではないでしょうか。

ところで、服を買うときのあるある。
マネキンが着ていると素敵に見えたのに、いざ試着してみると、「なんか違う」。
サイズは自分に合ったのを選んでいるのに、なんで??
その答えが、ここにあります。

マネキンが着るとおしゃれなのに、自分が着ると「なんか違う」のは、頭身が違うから

スタイリストでもある著者の黒田茜氏によれば、何を着てもそれなりに見えるのは、7頭身以上の特権なんだそう。
7頭身は日本人女性の平均だそうですが、黒田氏の経験によれば、実際は7.3頭身か6頭身半ばくらいの人が多いのだとか。
黒田氏本人も6.5頭身なのだそうです。

そんな頭身が高くない人でも「おしゃれに見える」「あか抜けて見える」を実現するコーディネートを紹介するのが、本書。

「服には、私たちの体をスタイルアップしてくれる力がある」と言う黒田氏は、「「いいスタイル」を想像させる」をコンセプトに5つのルールをつくり、コーディネートを決めていきます。
たくさんのイラスト付きなので、ファッション雑誌のようにイメージを膨らませながら読むこともできます。

個人的に嬉しかったのは、服を選ぶときのポイントを、ものすごく具体的に示してくれること。
例えばスキニーパンツを選ぶときのアドバイスはこんな感じです。

スキニーパンツはストレッチがききすぎてると、ひざ、ふくらはぎのラインを拾い、ひざ下が短く見えるので、ストレッチ素材でポリウレタンの混率は8%以下、ハリのある素材がおすすめです。

本文より

「ストレッチがききすぎているものを選ばないように」というアドバイスはありがちですが、素材にまで言及しているのはなかなかありませんよね。
 
また、後半の「シチュエーション別おすすめコーデ集」と「好きなファッションの見つけ方」のチャプターも、人生のステージが変わりがちなアラサーからアラフォー女性にとってありがたい項目です。
「シチュエーション別おすすめコーデ集」には、オフィスコーデから結婚式などのセレモニーコーデ(しかも親族・友人・職場の別まで!)、入園式・卒園式や参観日のママコーデまで、ネットで検索しがちなスタイルが紹介されています。

「好きなファッションの見つけ方」は、14のテイスト別におすすめのショップが掲載されている細やかさ。

「どこで服を買えばいいか、最近わからなくなった!」が話題になりがちなアラサー・アラフォー女性は必見のチャプターです。

最後に、本書のコンセプトを端的にあらわした2行の抜粋を紹介します。
この冬のショッピングへ行く前に、クローゼットを見直したくなる文章です。

モデル体型とは言えない私たち。
手足の長さや頭身は、今更変えられませんが、服はいつだって変えられます。

(文=安岐はづき)


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