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先生は「私にも書ける!」を引き出す天才だった。

「原稿用紙を前にするとフリーズするうちの子が、あっというまに書けるようになりました」

読者の方からこんな感想が届いたとき、「やっぱり安藤先生の教えかたはすごい!」と誇らしい気持ちで満たされ、体が勝手にブルっと震えました。

天才、なんていう言葉をかんたんに使いたくはないですが、でもやっぱり、あんなにたくさんの子どもたちの力を引き出せる天才を、私は知りません。

こんにちは、編集部のKNです。
正直に言います。

昨年私が担当した、安藤英明先生の『小学校6年生までに必要な作文力が1冊でしっかり身につく本』が、今、売れています。なんと、弊社の学習参考書ラインナップの中で、2ヶ月連続でトップを独走中!

作文って、算数の公式を覚えるときのような、いわゆる「王道」の学びかたがないんです。「教えかた」と言ってもいいかもしれません。

小学校にいませんでした? 作文の授業で、「感じたことをそのまま書けばいいんだよ」って言いながら原稿用紙を配る先生。

いやいや、そのままって、何?

真っ白な原稿用紙を前に、なんとか言葉をひねり出そうとして、でも書き出すことができなくて、名前を書いただけで授業が終わっちゃった……そんな、迷える子羊たちを救ってくれたのが、安藤先生です。

安藤先生はすごい。

・先生が作文の授業をすると、たった3日で、たちまちクラス全員が原稿用紙を埋められるようになる
・コーチをしていた中学校・高校のソフトテニス部を4回の全国優勝へ、監督をしていた小学校の北海道選抜チームを12回の全国優勝へみちびく
・受け持ったクラスは全員逆上がりができる

子どもに「できないこと」なんてない。できない理由をよく考えて、「できるようになる」ための努力をすればいい。それが、先生の教えです。

作文だったら「言葉が思い浮かばない」「文をつなげられない」「どうやって書くのかがわからない」といった「書けない理由」をつぶしていく。

ソフトテニスだったら「球がラケットの真ん中に当たらない」、逆上がりだったら「力いっぱい踏み切れない」みたいな、「できない理由」を一つひとつなくす。そうしてるうちに、「あれ? できるかも!」って思えるようになってる。

『小学校6年生までに必要な作文力が1冊でしっかり身につく本』は、安藤先生の熱い作文授業をまとめた自信作。だから、冒頭のような感想が届いたときに、「そうでしょう、そうでしょう」と誇らしくなったのです。

そして、うれしい話のあとには、悲しい話も……

残念ながら、この本が、先生の生前最後の著書になってしまいました。

本が出てすぐの頃に先生の体を蝕む病気が見つかり、3度目の重版のお知らせの電話が、私と先生の最後の会話になってしまったのです。

先生の教えが、想いが、これからも本を通じてたくさんの人に届くことを祈っています。

安藤先生の天才レジェンドについては、先生の娘さんであり、この本のライターでもあるさとゆみさんが書いた記事も必読ですよ。

最後に、私が丹精込めて作った手書きPOPを見てください。安藤先生、これをみてすごく喜んでくれたので……。

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この時期、本屋さんに足を運べない方も多いと思いますが、ネット書店での在庫はそろえております。もちろん、休校中のおともにも、自信をもってオススメできます。興味を持ったときが買いどきですよ。


では、また!

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