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情熱大陸に出演し、小学校の教科書にも採用!ショートショートの名手・田丸雅智先生による完全書き下ろしドリルが発売

「ショートショート」×「国語ドリル」!?

こんにちは。編集部Nです。
突然ですが、「ショートショート」ってご存じでしょうか?小説の中でも特に短い作品のことで、1話5分ほどで読めてしまうものもあります。

1話5分で読めるといえば、累計280万部突破「5分後に意外な結末」シリーズ(講談社)。

約30本のショートショートが掲載されていて、小学生を中心に大人気。あっという間に読めて、あっと驚くどんでん返しがある、私も大好きなシリーズです。

その「5分後に意外な結末」シリーズに作品を提供し、なおかつ、児童書もたくさん執筆しているショートショート作家の田丸雅智先生

その田丸先生の最新刊ショートショート とってもふしぎな創作ドリルが弊社より発売になりました。田丸先生初の小学生向け国語ドリルです。

「ショートショート」と「国語ドリル」!? その意外な接点をご紹介します。

ショートショートの書き方講座

奇想天外なのになぜかリアリティーがある設定と、時にふしぎで時にホロリとさせる絶妙なオチ。田丸先生のショートショート作品はどこをとっても面白いのですが、先生の活動は執筆だけにとどまりません。

ショートショートの書き方講座を各地で開催し、たくさんの人に創作の楽しさを伝えているのです。

講座は、90分でアイデア発想から作品完成までを行うというもので、参加者は子どもからシニアまで延べ2万人!

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田丸先生の講座は、基本「いいですね!」から始まります。

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田丸先生は参加者のアイデアを絶対に否定しません。否定しないどころか、すごく褒めてくれます。ついさっきまで自信なさげに小さな文字で書いていたアイデアが、田丸先生に「いいですね!」と褒められたら、なんだか本当にいいものに思えてくる……。そして、気づいたら、アイデアがひとつの物語になっているのです。

田丸先生は、ちょっとしたアイデアの種も見逃しません。
まだアイデアにもなっていないような言葉の断片をすくいとって、大きく育ててくれます。自分の何気ないひとことがこんなにも面白くなるなんて……。

この感覚をたくさんの子どもたちに味わってほしい
この講座のやさしくあたたかい空気が感じられる本を作りたい

本書の企画はここからスタートしました。

「やりましょう!」「おもしろいですね!」

ふしぎなおはなしを読んで、楽しく自由に考えられるドリルを作りたいのですが……。

話し合いは、こんな漠然としたところから始まりました。

作家の中には自分の作品がドリルになるのを嫌がる方もいるので、もしかしたら断られてしまうかも……。じつはそんな心配も少しありました。

しかし、田丸先生は開口一番「やりましょう!」と。

書き方講座の時と同じです。田丸先生はアイデアを否定しません。「いいですね!」「おもしろいですね!」から始まり、どんなものができるかを一緒に考えてくれました。

話し合いを経て形になったのは、「おはなしの結末を自分で考えるドリル」。結末に決まった正解は無く、考えたものすべてが正解になるというものです。

アイデアをエントリーすることから始まる

これは、先日NHKで放映された『スイッチインタビュー 達人達』で、田丸先生が漫画家のしりあがり寿さんと対談された時の言葉です。

空想が当たり前にある世の中になったらいいなと思っていて、それを目指したいんですよね。空想の手段として、ショートショートに親しむ、そういう文化ができていくと、もっと彩りが世界に出てくるんじゃないかと思っているんです。
この世の中に、アイデアをエントリーする。誰しもその権利があって、できる能力があるんだっていうことなんですよね。それを伝えたいんです。できない、関係ない、おまえには無理だって言われてきたとか、それはもったいなすぎるなと。
想像力って、伸ばすのはすごく難しい繊細な作業なんですけど、縮めるのなんて一瞬で、否定的なことを言ったらもう二度と出てこないんです。なんか楽しくできちゃった、これでいいんですか? いいんです! っていうのをやりたいんです。

自信を持って自分が考えたアイデアをエントリーする。その背中を押してあげられるような本にするために、おはなしの設定を工夫し、問いかけ方を何度も見直しました。

答えの無い問いに向き合う力

実際にできあがった本の一部です。

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おはなしのつづきは、考えたことすべてが正解です。
正解がなくてもいいの?
その疑問に対する答えを、あとがきからご紹介します。

ふだん当たり前だと、常識だと思っていたことを、ぜひいちど疑ってみてください。そして、そこから考えを広げていって、答えのない問いかけと向き合いつづけてみてください。
その試行錯誤の先に広がっているのは、想像力が織りなす無限の世界です。

彩り豊かな想像の世界で、自分だけのアイデアをエントリーしてみませんか? 

このドリルは2020年新学習指導要領に対応していて、楽しみながら読む力・考える力・書く力がどんどん身につく内容になっています。ちなみにショートショートの書き方講座の内容が、2020年度から使用開始予定の小学4年生の国語の教科書(教育出版)に採用されるそうで、巻末には書き下ろし作品も掲載されるそうです。勉強が楽しくない、特に国語が苦手…そんなお子さんはぜひ挑戦してみてください。小学校4〜6年生なら年齢的にぴったりです!

6/5YouTubeライブで作家・五百田達成さんと実践!

本書のおはなしを元に、作家・心理カウンセラーの五百田さんと田丸先生が実際におはなしの続きを作ることになりました!クリエイターは、どんなおはなしをつくるのでしょうか?

どちらかというと、小説家志望だったり、書き方について知りたい方向きの内容になります。生配信は6月5日(金)21時から五百田さんのYouTubeチャンネルで配信されます。

【生配信】田丸雅智×五百田達成 相互インタビュー オンライン対談【WRITER×WRITER #3】

五百田さんと言えば、『察しない男 説明しない女』や5万部を突破した『超雑談力』でおなじみのコミュニケーションの達人。実は田丸先生のショートショートの書き方講座に参加されたこともあるんです。

お二人がどんな化学反応を起こすのか、今から楽しみです。6月5日の夜、YouTubeでお会いしましょう。

『ショートショート とってもふしぎな創作ドリル』は6月3日発売です。よろしくお願いします!

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ではまた!




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