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にかほ市 山、海、圧倒的に美味い水 2/2

二日目。横岡地区のお家で、そば打ち体験と、地元ご飯でお昼まで。
集落の入口、塞の神(さいのかみ/さえのかみ)。

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・・・

うん。
ちなみに女性の神様らしい。厄除けみたいな意味があるんだって。


さて、横岡地区でそば農家をしながら、そば打ち体験などもしてらっしゃる、喜久男さんのお宅にお邪魔した。

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客間、大きいね。漆で塗られた柱が上品なお家だった。

喜久男さんは、農作地として使われなくなった近隣地区の田んぼを近所の方から貸して頂いて、そばを育て、そば打ちを学んで、にかほ市内のいろんなところで体験授業を提供してるんやて。
つなぎは卵と豆腐、あとは地粉のそばを贅沢に使ったそば。粉の状態からこねていくと、優しく甘い香りが部屋中に広がる。

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一通りの作業を見せていただいたあとは、自分でそば打ち体験。
しっかし見ただけじゃ全然上手くいかんもんやね。ところどころ、喜久男さんに手伝ってもらいながら、粉から団子、引き伸ばして、そば切りまで。

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おだいどこでは、喜久男さんの奥さんと、近所のお母さんたちがおかずを用意してくれてた。さすがに食材が豊かなだけあって、材料の殆どが近隣で採れたもの。野菜、山菜、お漬物に手作りのそば寒天。
世間的に言うところのいわゆる精進料理、魚も肉もない料理なんだけど、お母さんの手で料理された地域の食材はすごーく贅沢だった。

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テーブルに置いてあったのは、つけ物のノート。お母さんがむかし習ったり、自分で考案したレシピをここに溜め込んでるんだって。

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お腹いっぱいになったあとは、象潟(きさかた)の港に。競り場も併設されてる小さな港町。
案内してくれたのは健一さん、地元の漁師さん。
僕らが訪れた週末は、海のコンディションがめちゃめちゃ良かったらしく、3日連続で朝の2時頃から沖に出てたらしい。漁師さん、強い。

普段のお仕事とか、一年通してどんなものが釣れるのかとか、いろんな話を伺いながら競り場に。

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競り場では、今朝から沖に出ていた漁師さんの釣った魚が並ぶ。
市場はあまり大きい方ではないんだけど、鳥海山のミネラル豊かな伏流水が流れ込む象潟沖の魚は質がいいらしく、築地市場まで運搬されていくものもあるんだって。

まなぶさんの知り合いの漁師さんが持たせてくれたサワラは、最終日の朝ごはんにお刺身で頂いた。さっぱりだけど、噛むほど甘くなるあぶらが絶品だった。

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その後は、夕日を眺めて、道の駅でお土産を買ってから、健一さんと夜ご飯に。
関西やと海に沈む夕日を見ることがないから、ついついぼーっと見惚れてしまった。

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宿に戻ったら、星を見にみんなで散歩に。
大阪やとどうしても周りの建物が明るかったり、近くの街の光害が空に反射してしまうんやけど、にかほは周りに大きな都市がないから空が深い。
生きてた中でこんなにたくさんの星を見たのは初めてだったかもしらん。

流星群の時期でもなかったんだけど、夜空をずーっと見つめてると結構な頻度で流れ星が見えた。みんなそれぞれ勝手なお願い事しておもろかった。

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突っ立って上見てたらめちゃめちゃ首痛くなった。次は椅子かなんか持ってこう。


最終日。
おかわりするのが面倒になって、三杯分いっきのせ。
刺し身、焼き魚、昨日の蕎麦。結局朝から満腹。

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3日間のあいだで頂いた、美味しいご飯も、美味しいお酒も、いちばん大事な要素になるのがお水。
最終日は、蛇口から出てくる水が普通のミネラルウォーターよりも美味しいにかほの、伏流水を見に行った。
宿から車でほんの7,8分くらいのところ。秋田杉の間の道路を上がっていくと、森はだんだん深くなる。車を停めてから更に10分ほど歩くとあるのが、元滝伏流水。

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割と便利なところにあるのに、溢れんばかりの秘境オーラ。ここに湧き出るすごい量の水は、鳥海山に降り積もった雪が時間をかけて山の地層を伝って濾過されたもので、ミネラルたっぷり。
この水のおかげで、お米も野菜も海産物も、ほっぺたが落ちるくらい美味くなるらしい。
ちなみににかほの夏の名産は岩牡蠣。これも鳥海山の伏流水の流れ込む海水の中で立派に育って、手のひらサイズの牡蠣も上がるんだとか。これもまた日本酒と合うなぁ…


にかほ市の冬回は12月の下旬。海沿いだからそんなに雪は降らない土地柄みたいなんだけど、にかほ高原の方はもしかしたら少し積もっているかも。
次はどんな人に出会えるんか楽しみ。

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