kanke hiroaki

2018-01-24試験使用。福島県会津。農業専業。https://kanke2017…

kanke hiroaki

2018-01-24試験使用。福島県会津。農業専業。https://kanke2017.blogspot.com/

記事一覧

村の原風景

立松和平が編んだ『日本の名随筆84 村 』(作品社、1989年)の、編者によるあとがきを掲載する。 村の原風景 あとがきにかえて 立松和平  水は山から生まれる。一…

kanke hiroaki
4か月前

小平のぶ『風に立つ』(1988年・昭和63年)雪の夜に 5~7ページより

小平のぶ『風に立つ』(1988年・昭和63年)より 雪の夜に  吹雪が寝室の障子の破れ目から、又建てつけの悪い戸のすきまからピューと入って来て寝て居る顔の上に吹きかか…

kanke hiroaki
4か月前

その身にある言葉

https://morikasumi.exblog.jp/32068540/  その身にある言葉  菅家洋子2020年12月24日  おじいさんは、枝…

kanke hiroaki
3年前
2

(3)「草屋根フキ(出稼ぎ)」

(3)「草屋根フキ(出稼ぎ)」  沼ノ又で育った小学生のころの話をミヨコさん(昭和13年)からうかがった。ちょうど終戦、戦後のことのようだ。約2kmの峠道を歩い…

kanke hiroaki
3年前

続・川のそばのお不動さま。

2020年12月21日 菅家洋子 森のかすみ草より https://morikasumi.exblog.jp/32064037/ 続・川のそばのお不動さま…

kanke hiroaki
3年前
2

ブドウ爺様

■2020年12月10日 機織りの話をうかがった。 ■玉梨の川上地区(標高352m)、この家から600mほど行った場所に「ブドウジサマ(爺様)」という人が住んで…

kanke hiroaki
3年前

(2)「沼ノ又のお不動さまが、オレの守り本尊だ」

(2)「沼ノ又のお不動さまが、オレの守り本尊だ」  秀雄さんは、「オライ(我が家)は村のいちばんカミ(上流)の端にあり、沼の又川の滝のそばに九尺(270cm)四…

kanke hiroaki
3年前
1

沼ノ又 (1)「あのころは、モメンジマ(木綿縞)なんて、なかなか買うよなかった」

(1)「あのころは、モメンジマ(木綿縞)なんて、なかなか買うよなかった」 2020年12月21日に聞く  ハツヨさんが回想して語った言葉のひとつである。  金山…

kanke hiroaki
3年前
2

政府は4月7日、東京都や大阪府など7都府県を対象に緊急事態宣言を発令した。16日に対象区域を全国に拡大し、大型連休中の外出自…

#COMEMO #NIKKEI

kanke hiroaki
4年前

政治は結果が問われる。EU各国政府は厳しい監視システムを活用した国と明確に対比され、日常生活をどれほど早く復活させたかで評…

#COMEMO #NIKKEI

kanke hiroaki
4年前

統治システムを合理性あるものに変えなければ、変化の早いウイルスによる災禍を乗り越えるのは難しいだろう。

#COMEMO #NIKKEI

kanke hiroaki
4年前

「(シャットダウンやレイオフなどによって生じる)供給ショックは、そのショックの規模を上回る総需要の減少をもたらすという経…

#COMEMO #NIKKEI

kanke hiroaki
4年前

学校教育の基本的なスタイルは明治時代から変わっていない。大人の社会は急激に変化しているのに、日本は教育を大胆に変えること…

#COMEMO #NIKKEI

kanke hiroaki
4年前

高機能換気設備を導入した飲食店の入り口に、換気が良いことを示すステッカーを貼るなどし、貼っていない店と客の入りを比較する…

#COMEMO #NIKKEI

kanke hiroaki
4年前
1

2011年の東日本大震災のあと、戦後から脱却し新しい日本をつくろうとして「災後国家」が提唱された。残念ながら戦後つづいてきた…

#COMEMO #NIKKEI

kanke hiroaki
4年前

英国では夏の収穫に向けて8万人の人手不足

#COMEMO #NIKKEI

kanke hiroaki
4年前

村の原風景

立松和平が編んだ『日本の名随筆84 村 』(作品社、1989年)の、編者によるあとがきを掲載する。

村の原風景 あとがきにかえて 立松和平

 水は山から生まれる。一枚の葉にたまった露、水苔に染みた一滴、幹を濡らした雨などが集まって細い流れをつくる。水は谷の底を流れる。地中に染みて伏流水になるのもあるだろう。そうやって水はすこしずつ太い流れを形づくっていく。伏流水はやがて湧水となって地上に噴出す

もっとみる

小平のぶ『風に立つ』(1988年・昭和63年)雪の夜に 5~7ページより

小平のぶ『風に立つ』(1988年・昭和63年)より

雪の夜に

 吹雪が寝室の障子の破れ目から、又建てつけの悪い戸のすきまからピューと入って来て寝て居る顔の上に吹きかかる。どこもかしこもすきまだらけの部屋ばかりだ。
 そうした山寺に私達姉弟妹はそだった。照明は四分芯のランプ1個だから、寝るときは、暗やみの部屋で真ん中に50センチメートル四方位の小さな炬燵(こたつ)の周囲に四人の子供がいちばん都合

もっとみる

その身にある言葉

https://morikasumi.exblog.jp/32068540/ 
その身にある言葉 
菅家洋子2020年12月24日

 おじいさんは、枝の出ていない、スジョウのいい木のことを、「ろうそくのような木」と表現した。霧来川沿いに立つヤマスギ(本名杉・三条杉)は、弘法大使から授かったものだとい

もっとみる

(3)「草屋根フキ(出稼ぎ)」

(3)「草屋根フキ(出稼ぎ)」
 沼ノ又で育った小学生のころの話をミヨコさん(昭和13年)からうかがった。ちょうど終戦、戦後のことのようだ。約2kmの峠道を歩いた。
 「フジクラ、オオマタ、サケダチ、ニトウジ、ヌマノマタの5カ所の村々からサケダチにあった山入分校に歩いて通った。現在の伝承館の場所に学校があった。ヌマノマタでも小学生は10人ほどいて、沢沿いの路ではなくて、尾根を越える峠道があってそこ

もっとみる

続・川のそばのお不動さま。

2020年12月21日 菅家洋子 森のかすみ草より
https://morikasumi.exblog.jp/32064037/

続・川のそばのお不動さま。 2457字

 その家の戸を開けたとき、まず、

もっとみる

ブドウ爺様

■2020年12月10日 機織りの話をうかがった。

■玉梨の川上地区(標高352m)、この家から600mほど行った場所に「ブドウジサマ(爺様)」という人が住んでいやった(敬語、住んでおられた)。白い長いあごヒゲを生やした爺様だった。
 家の前に立派なブドウを栽培していたので、「ブンドウ」「ブドウ」爺様と皆呼んでいて本名は知らない。戦前(1945年終戦)のこと、オライ(我が家)が、いろいろ面倒をみ

もっとみる

(2)「沼ノ又のお不動さまが、オレの守り本尊だ」

(2)「沼ノ又のお不動さまが、オレの守り本尊だ」
 秀雄さんは、「オライ(我が家)は村のいちばんカミ(上流)の端にあり、沼の又川の滝のそばに九尺(270cm)四方のお堂があって、そのなかにいやった(鎮座していた)」。「家からは滝、不動堂が見えたし、カジカやユワナ(岩魚)も川にはいた」「オレの守り本尊は、不動様だ」
 「滝は44災(昭和44年8月の水害)のときには増水した水で滝が見えなくなった(水没

もっとみる

沼ノ又 (1)「あのころは、モメンジマ(木綿縞)なんて、なかなか買うよなかった」

(1)「あのころは、モメンジマ(木綿縞)なんて、なかなか買うよなかった」 2020年12月21日に聞く

 ハツヨさんが回想して語った言葉のひとつである。
 金山町の別な地区で聞いたなかでも「私の生まれた家は、経済的には豊かではなかったから、、、」と語られた。数軒で話を30分程度うかがった(マスク着用、留意した)。

 奥会津のどの地域も、同じように、自らの暮らしで使うものを自ら作り出し、工夫して

もっとみる