(詩)2021.2.24「関心はダンボール箱の中に」

”その時”の興味・関心に従うことが

むずかしくなっているのかもしれない


やるべき事が多すぎて

”今”やらなければいけない事が多すぎて


”その時”持った関心が

あっというまにどこかへ流れてしまう

一人で自由にできていた時は

何時間でも立ち読みをして

心が反応した本を買って

家へ帰ってすぐに読んでしまうようなことができた

でも今は、それを状況が許してはくれない


心にフタをする

関心を「とりあえず」の箱に入れる


そしてそのまま忘れてしまう

目の前の 生きる事に必要な事だけにとらわれて


心の中にはダンボール箱が大量にあって

その中に 私が大切にしている事がいっぱいつまっているんだ


今のこの部屋と同じ

大切なものが

どこに入っているのかわからないんだ


箱のフタを開けずに

外に新しい何かを探してる

何かいいものはないかと探してる

でも 素敵なものは見ないようにすごしてきたから見つからない

大切なものは全部ダンボール箱の中


忙しい日々の中で

そのダンボール箱を開けるんだ

めんどうな作業だけど

新しい何かを探すより

ずっと ずっと大切なこと


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