見出し画像

(詩)自分のおうち

こども時代は自分のおうちを作る時間。


自分の家の間取りを決めて

自分の好きな壁紙を貼って

自分の好きなテーブルとイスを置く。

自分の好きな花を飾って

自分の好きな音楽をかける。

自分の好きなソファーをおいて

自分がくつろげる空間を

自分の中に作るんだ。


大人になるとね、いろんな人と出会うから

おうちに帰っていっぱい泣くの。

大人になるとね、疲れちゃってくたびれちゃって嫌になるから

おうちに帰って元気を出すの。


ていねいにおうちを作ってあれば

いつでも自分のおうちが自分を癒してくれるんだ。



だけどね

あの子のおうちはママが作ってくれたおうちなの。


ママが決めた間取りに

ママの好きな壁紙を貼って

ママの好きなテーブルとイスが置いてある。

ママの好きな花が飾ってあって

ママの好きな音楽がいつもかかってる。

ママの好きなソファーがあって

ママがくつろげる空間が

あの子の中にあるんだ。


そしてね

ママはいろんな人と出会うから

あの子のおうちに来ていっぱい泣くの。

ママは疲れちゃってくたびれちゃって嫌になるから

あの子のおうちに来て元気を出すの。


あの子はね

おうちに帰っても

元気になれないんだって。


あの子は本当は

自分の好きなようにおうちを直したいんだけど

ママが悲しむからできないんだって。



こども時代は自分のおうちを作る時間。


自分の好きなようにおうちを作ってあれば

いつでも自分のおうちが自分を癒してくれるんだ。

自分のためにおうちを作ってあれば

いつでも自分のおうちが自分を癒してくれるんだ。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?