食中毒の教訓

 食中毒で散々な目に遭ったことが3度ほどある。後学と後世のためにこれも記録しておきたい。

 一度目は、職場で同僚が調理した魚だった。勧められるままにおいしく頂いたのだが、帰宅後に体調が悪化、まるで身体が自身を絞るかの如く上下から流体を排出。 翌朝にはケロっと治っていたので病院などは行かず仕舞い。
 子供の頃に散々「知らない人から貰ったものを食べてはダメ」とは教えられていたが、知っている人からでも迂闊に貰ってはいけない、と学習。勧められても断れるだけの先見性・判断力が必要だったが、それがまるで欠如していたので痛い目に逢ったのだろう。

 二度目は、仕事先で昼食にと鶏肉弁当を買ったものの食べる時間がなく、カバンの中に入れたまま放置し夕方にその弁当を食べたら、夜になって猛烈な腹痛に襲われのたうち回った。この時も翌日にはケロッと治っていたので医者には掛からず。
 「冷蔵庫を一時的に借りたい」という意識が全くなくはなかったのだが、初めての場所で初めて会う相手にそれを依頼することに厚かましさを感じて遠慮した。これが間違いだった。
 更に問題なのは、帰宅途中の食べる直前に「これちょっとヤバいかなぁ。温い環境下に長時間置いてたし。食べたら当たるかも。どうしよう。でも折角買ったのに丸ごと捨てるのは勿体ないよな。一口だけ味見してみようかな」等とは微・塵・も・思わなかった、ということだ。寧ろ大の大人が「お腹空いた~やっと食べれるぜぃ~ぃやっほーぃ。うほっ!うんまそ~😋バクバクもぐもぐ」と完全無防備状態だったのだ。味に異変を感じた記憶すらない。
 しかも腹を壊してから暫くの間「あの時は弁当を捨てる勇気がなかった」などと自己欺瞞していた。食品の腐敗度を全く怪しまなかったのだから、なかったのは勇気以前に知識や警戒心である。

 三度目は某有名フライドチキンチェーン店で。当時は毎週末に通っていたのだが、ある時、なんだかいつもよりもおいしくないな~と思ったら肉の中が緑色をしていた。古い肉を掴まされた🙄最悪~とだけ思い、そのままムシャムシャ。
 一旦食べるのを中断して「腐っているようなんですが」と店員に告知し新品と交換して貰うなりすれば良かったのだが、そうしようと思った時にはすっかり平らげ自分で証拠隠滅してしまった後だった。その夜、軽く腹を壊し、公式サイトに「腐ってました二度と行きません」と送信し、以降は滅多に行かなくなった。

 いずれも原因菌が何かは分からないが、仮に分かったとしてもそんな事はどうでも良い情報である。別記で冷凍魚類の緩慢な解凍時に発生するヒスタミン中毒についても触れたが、とにかく自分に食中毒に関する知識・知見と、そこから派生する想像力・先見性・警戒心・猜疑心・危機管理能力が無かったことが、そもそもの原因なのだ。
 まぁこれもしょうがない。だってまともな食育など受けて来なかった、低水準教育の犠牲者だもの┐🙄┌・・・と自慰するのは実に容易い。そうやって思考停止・現実逃避し経験を次に生かさない限り、同じような目に遭う。予防のためには食中毒に関する情報をお腹一杯貪って、より多くの知見を深めるしかない。

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