相関と因果の区別ができない論破王

>「ユタ州立大学の調査では性被害者の22人に1人は、挑発的な服装が被害の一因だそうです。ちなみに殺人だと22%は服装が原因になるそうです」

服装は原因ではなく、加害者側の口実・動機・言訳に過ぎない。
犯罪の原因は、常に犯罪者の精神的未熟。彼らの言い分・自己正当化つまり主観的な理由を原因と見做すのは誤りである。
原因を際限なく拡大解釈すると、「全ての原因は太陽」という論理飛躍した結果論に収束する。これでは問題解決から遠のくばかりだ。
尤も、治安当局や科学者や統計学の専門家ですら、「原因」の定義を広げて本質を曖昧にしたまま物事を語るのが、今日の世界の現状。一般人が誤認するのも無理はない。

>「治安の悪い場所では服装に気をつけたほうが良いですね。『服装と性犯罪の被害は絶対に関係がない』は嘘です」

DJ SODA氏は因果(関係)の話をしているのに、ひろゆき氏は相関(関係)に論点を摩り替えている。これはストローマン(藁人形論法)だ。
服装と性犯罪の間には相関はあっても因果はない。故に、幾ら服装に気を付けたところで襲われる時は襲われるし、一時凌ぎにはなっても根本的解決にならない。

以前ひろゆき氏は「いじめられる側には問題はないが原因がある」と言っていたらしいが、これも逆だ。「いじめられる側に非や落ち度や欠陥や弱点や問題があったとしても、それはいじめの原因ではない。いじめの原因はいじめる側の精神的未熟以外にはない」が正しい。


以下、弊サイトより抜粋。

同じ原因は常に同じ結果を生む。時に結果が異なるなら、それは原因ではなく主観的な理由や動機条件言訳口実根拠切欠発端相関。
原因ではない表層的事象の解消は偽善・自己欺瞞。根本的解決にならない。故に、仮に貧困を無くしても富豪が罪を犯す。

経緯はどうあれ加害なくば被害なし。加害の原因は常に加害者の精神的未熟。被害者の非や落度過失欠陥問題は原因に非ず。
例えば「何度転校しても虐められるのは被害者にも原因が」は偽。原因は各校の加害者の精神的未熟。被害者に苛めの原因はない。

あらゆる社会問題に共通する根本原因は無知思い込み勘違い誤解視野狭窄。解決に必要なのは適切十分な高水準教育(≠高学歴)。
義務教育で哲学や心理学を教えないから、先見力協調性適応力自制心倫理観論理力EQ各種リテラシー問題解決力等が低くなる。

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