私の履歴書part13


はれて私は『パール金属』という会社に、
就職が決まり、
高校を卒業した18歳から働き始めました。

仕事内容は簡単で
お客様から注文いただいた商品を
綺麗に荷造りする事と
商品が傷ついてないかの検品作業をする事の
2種類だけだったので会社を入ってすぐに
仕事が飽きてしまいました笑笑

そんな気持ちの状態で私はパール金属で働き始めたのですが入社して1ヶ月後ある大きな出来事が起こります。

《なんで、あなたがここにいるのーー??》

その出来事が起こったのは、
入社してちょうど1ヶ月。

その日私は倉庫でいつも通り働いていて、
お昼になった時上司から
『ある書類を本社から取ってきてくれないか?』
と頼まれたので、会社のハイエースで
兄のいる本社に向かうことになりました。

本社に行くのはこれが3回目。
1回目は面接。
2回目は入社式。
3回目は上司の依頼でした。

私は本社にあまり詳しくなかったので、
兄に書類のことを頼み連絡が来るまで
本社ロビーで待ってました。

本社ロビーで待っていると何人かの人たちに
『廉太郎くんの弟だよね?』と声をかけられました。私は『そうです。』と返事をして、ちょっとめんどうだったが上手く応対してました。

で、なかなか兄が現れないまま時間だけが過ぎていきちょうど本社ロビーに来てから15分くらい経った時聞き覚えのある声がロビー内に響き渡りました。

しかも
『かんじくーん、かんじくーん』と
後ろから女性の声が聞こえてくるのです。

最初私は、『なんで入社して1ヶ月目で
自分の名前をわかる女性社員がここにいるんだ?兄の弟だからか?いや、違う!さすがな初対面で皆が行き来するこのロビーで下の名前呼ぶとはおかしいなー!』と思いながら
後ろを振り向いたら、、、、、

なんとそこには『中居さん』がいたのです。

『えーーーーーーー、
なんで、あなたがここにいるのーーーーー!』

『だって私、パール金属の社員だもん』

衝撃の展開!

なんと私が入社した会社に
保育園で出会ったあの中居さんがいたのです。

本当にあの時は驚きました。

当時18歳の私にとってこの再会が
『運命』なんだと自分に言い聞かせていました。

そのくらい嬉しかったのです。

ただ仕事中だったので『また後でね』と言って
すぐに行ってしまいました。

私はロビーに呆然とたちつくし、
自分の頭が落ち着くまで
人の声を遮ってました。

その5分後に兄が来て、
書類を持ってきてくれたので
私はすぐ受け取り自分の倉庫部に
戻りました。

その日は早く仕事が終わるように
ずっと願っていたのですが、
そんな事はなく仕事は長引き
残業になってしまいました。

なので中居さんとは会えずじまいになって
しまったのです。

その翌日に新入社員歓迎会があり、
そこで中居さんと半年ぶりに話すことになります。

周りの人からは結構変な目で見られてました。

『なぜあの2人が知り合いなんだ?』と。

ただ、私は気にすることなくずっと
中居さんとあれからの事を話しました。

そして中居さんの話も色々聞くことになります。

実は中居さんは旦那さんとは離婚してして、
一人で子供を育てているシングルマザーだということをその場で知りました。

ただ今彼氏がいるからその人と
結婚したいということで。

私は中居さんの恋を応援しました。

本当は彼氏のことはちょっと気にかかりましたが、中居さんが幸せになるならいいことだ
思ったので、無理に距離を縮めるとかそういう行為は一切しませんでした。

ただ楽しい話が出来ればいいかなと
思ってました。

これでキッパリ忘れようと考えました。

part14に続く

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