師走の雑記とお知らせ。

気分は11月31日。カレンダーをめくってもそんな日はどこにも無い。仕方なく12月1日を選ぶ。自宅に置いてあるキューブ型の日めくりカレンダー。木製の物でそれは今日捨てた。今日は色々と捨てたり片付けたりしている。少し早い大掃除をはじめているわけだ。

10月から11月中頃までは、兎亭さんと共同ではじめた配信企画「U-3」の仕事が沢山あった。毎回毎回違う現場であり、求められることも違う。自分たちも、経験・技術・知恵を総動員してその度の最適解。そして現場で起きていることを遜色無く・・・あるいは、配信だからこそ魅せれるやり方で届けるべく努力してきた。11月入るあたりから、絵作りや、肝が掴めてきて急激に進化した感じがある。団体名で言うとsalty rockと幻想芸術集団Les Miroirsだ。
どちらもツイキャスでの配信で、ツイキャスは画質的にあまり攻められないがその中でも綺麗に魅せられる工夫をした。実際に見て下さった方の反応も良く、何より劇団さんが喜んでくれたり、思っていた以上のクオリティである事を楽しんでくれたり、そういう一つ一つが自分たちのモチベーションにも繋がった。

シアトロン2 のアーカイブ販売が出来ないと決まった時、まず覚悟した。

YouTubeでも話してるが、そもそも内部留保と私財でどうにか出来て数ヶ月。なので助けて下さいとお願いしたのが4月の事だった。<その時の動画>

そこから、本当に沢山のご支援をいただいた。金銭的な面での応援や、物理的に支援など含め実に様々なお力添えをいただいた。
また現在はサードプレイズのスタッフになっているタチコマ(恩田純也)が春から東京に来ていた事も重なり、配信に早い時期から挑戦出来たこと。トライアル公演の実施と、シアトロン2 の開催決定と、描いたビジョンをハードルを超えて行くことが楽しくもあった。

シアトロン2 のアーカイブ事件は、一番高いハードルを飛び越えてゴールへと滑走する最中突如出現した平均台だったように思う。加速した状態で乗る平均台はとてつもなく難しい。

10月に大反省会という形で、有観客を交えたSAIBARを開催した。そこからピタっと露出が減り、U-3の配信が続いた。勿論自分たちとしては、アーカイブ販売が無くなった分、とにかく働かなくてはという気持ちもあった。だがその理由だけでやるには実に責任の大きい仕事である。
配信公演の全権を担当するということは、劇場で起きていることを劇場に居ない人たちに届けるために出来る事をやる仕事だ。僕はこれを、配信の劇場と考えてやっている。ただカメラで撮って、マイクを回して、配信開始のボタンを押すだけ以上の責任があると感じている。
実作業ではカメラと音響と通信とを操作して対応する。それら専門性のあるセクションを最低ひとり、予算がある場合は複数人で対応する仕事になる。

このU-3は、兎亭との共同企画であり「東京で一番安い小屋」を掲げる兎亭のマインドに寄せられるように、かなり工夫してリーズナブルな内容にしている。安いからまあこんなもんだろうではなく、安いのにこんなにいいの？！という形を目指した結果だ。
実際今のところそれは実現出来ているんではないかなと思う。まだまだ途上だけど。

話が逸れた。

それで11月に入る頃かな。
いよいよ金策的にも限界を感じ、覚悟を決めた。
続ける覚悟だ。
そんなのずっとあったが、それでもまだ手段は残していた。
最悪、自宅を処分してアトリエに泊まり込んで劇団の活動・U-3の活動・密造舎などの企画を全部本腰入れて頑張るか！！！と思ったのだ。このあたりは四谷アウトブレイクというライブハウスで店長の佐藤さんが泊まり込みギグという企画をやっていて、うん正しいな。いざという時は俺もやろうと決めていたのだ。(実際一か月近く続けられていたんじゃないかな・・・)

そして

そのタイミングで、なんと文化庁の継続支援交付決定通知が届いた。

一気に

なにがなんやら

どっと疲労感

チカラが抜けた。

今思い返すと安堵したのだろう。

まあいいさ・・・自分で選んだ道なのだから背負うものは背負って行こうぜ。いつもそう考えるが、まあ流石に今年はなかなか大変だな・・・でもまあ強く前向きに生きようぜ自分！！てな具合だった。
そんなところで、これだ。
通らないと思っていて、通ったのだ。
脱力の後、力が漲ってきた。

上階の兎亭に行き斉藤さんに報告をした。(その一時間前に最悪住み込みで頑張ろうと思うという話をした矢先だった)

12月1日現在。

まだ交付決定された金額は振込はされてはいない。もちろん経済的には何も解決されてはいないが、ここは辛抱し前に進むぜ！！と決めています。

12月5日に少し、大きめの発表をする。自分たち的に大きめの発表なだけであり、発表見た人は「ふ、ふーん？？すごい？ね」と戸惑うかもしれんのですが。

そして12/7の夜に、関連したイベントも行います。本当は12月の予定をばばあん！！と列挙出来ればいいんだが、また東京の様子も不安定なため多少揺さぶられている。我々の指針としてはこの下半期はどうやってハイブリッドにしていけるか。現場の活力を高めていけるか、面白くしていけるかだ。上半期の「オンラインのみでいきます！」よりも、選択肢が増える分難易度も高くなる。だからこそ面白くしていきたいと思ってますので今週末の発表にご期待下さい。