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英語(TOEIC)

前回、「海外大学院を目指します!」と豪語してから早9か月。
この間、私は勢いでオンライン転職活動をし、ヤケクソで前職を退社、4月に転職して上京。新しい生活、よく分からん仕事に取り組みつつも新しい上司からTOEIC900ミッションを与えられ「これから私どおなっちゃうのー?!」という状態の中、ようやく達成したので記録しておく。

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え、急に何?てかどこ目指してんの?て感じだが一つ言えるのは限界になった人間って恐ろしいですね。目的が社会に適合しているだけでパッションはほぼ犯罪者。カッとしてやった。後悔はしていない。座右の銘は「君ならdead kill」

過去のスコア

直近スコアは2018年春頃に受験した860(L470/R390)
忘れもしない総会打上事件の翌日、「もう死ぬこんなことやめよう資格短期間で取れるヤツ転職」とあまりのストレスと疲労で思考回路がショートしながら申し込み、受験。
いくら学生時代得意だったからとはいえ、当時は英語をまっっったく使わない仕事。しかもわりと激務。でもそこは限界サラリーマン、気を吐きます。通勤時間(往復2時間)+休憩時間(1時間)、ひたすらCNN10(後述)を見まくるという荒業でなんと過去最高のリスニングスコアを獲得。シャドーイングもしていたので、北島マヤかな?ってくらいブツブツ言ってて完全にキマッてた時期。(※普通に病院行って)

ちなみに取得後はスコアに満足して終わり、転職することもなく、通常通り馬車馬のように働くことに。現実はいつも厳しいのである☆彡
でもこのスコアが数年後の転職で役に立つ日がくるなんて、何があるかわかりませんね人生は。

人は!!もうどうしようもなく疲れた状態の時こそ!!ストレスの極限まで追い詰められて肉体的にも精神的にも追い詰められた時にこそ!!
夢への一歩を踏み出すことができるんだ!!!
東村アキコ『かくかくしかじか』3巻 

勉強法

会社から求められたスコアは900。過去スコアを参考にして目標を立てる。
リスニング…前回の水準まで戻す
リーディング…大学受験の水準まで戻す

小学生なん?みたいな作戦。ただ、どこまでやればいいのか感覚が残っているので難易度は低め。それぞれ自分のベストを持ってくるだけでいいのだ。

TOEICの点数のあげ方を調べたところ、多くの人が①英語力の向上②試験慣れの二つを挙げていて、私もマネして採用。
①英語力の向上
TOEICで大切なのは英語を読んで、聞いて、内容を素早く正確に把握すること。そのためには、文法の知識、語彙、英語のリズム、音から意味をイメージする力などが求められる。新しい参考書は単語くらいで、他はありもの。

文法
明らかに構文がとれていなかったので、ド基礎からやり直し。音読してリハビリが今回のスタート。しかし、これだけではパート5のための文法が足りず、最後の模試の文法が23/30とかで、それが一番辛かった。なんせ高校の時は英文法が得意で、まさかその文法が一番足を引っ張るなんて、ネクステで自分をぶん殴ってやりたかったね。

単語
単語の意味は何となく分かるけど、見分けがつかない状態だったので、似てる単語をグルーピングしたりして覚えた。extremelyとextensivelyすら危うかった。
参考書(TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ)にはレベルがいくつかあって、「860点レベル」くらいまでは知ってる子が多くて覚えられたけど、「990点レベル」は誰?みたいな感じで手を付けず。ただ、990やらなくても読んでて単語で苦労はしなかったのでよかったのかも。990レベルになるとtenure:在職期間、とか出てきてこんなのいる?と、受ける前は文句垂れてたけど実務では割と出てくるわけ。取締役の平均在職期間、とか。

CNN10
個人的に最高の英語教材ではないかと思っている。デイリーニュースだし、スクリプトもあり、10分と長さもちょうどよく、スピードも調節でき、何より成長を感じるので本当におすすめ。今も愛用。私のおすすめは
1回目 ふつうに観る
2回目 1,2倍速にしてスクリプト入れる
3回目 1.2倍速にしてスクリプト外す
という方法。通勤時間にやってみてね。Friday is OWESOME yo!

海外ドラマ「フレンズ」
はい、でました。英語学習者の心強い味方、伝家の宝刀フレンズ。これ観ると、めっちゃTOEICの人発音が明確でありがてえ・・・という気持ちになる。本当は同じ回を何回も見た方がいいと知りつつ、おもしろくて普通に3シリーズくらい見てたのは反省。フィービー大好き。

②試験慣れ
時間配分、解く順番、マークを塗るタイミング、問題の捨て方など、自分に合った作法を決めること。個人的な感覚だとこれだけで50点くらい伸ばせると思う。しかしそれ以上の伸びしろはない。本来留学を考えているのであれば①だけで勝負すべきではあるが、IELTSの勉強を早く始めるためにとりあえず900とることが先と考え対策。ちなみに、6月に会社で受験したWEB試験は勝手がつかめず815点という結果に終わり、慣れというのはとても大きいのだ。(そして速攻紙受験に切り替えた。)

・模試
「TOEIC(R)テスト新形式精選模試2」を通しで解いて感覚をつかんだり、バラバラにしてパートごとに解いたりしてRとLそれぞれ3回分を解いた。英語力向上のため苦手分野を抽出して解けるようにすることも重要ではあるが、一番手っ取り早いのは「解けるはずなのに間違えてしまった問題」を取ること。受験テクニックに頼る自分に悲しくなりつつ、自分のクセ(前後だけ読んで回答してしまう等)をチェックできたのは一番の近道ではあった。
前日に解いた3回目で865(L460/R405)くらいだったので本番より少し難しいのかも。

・問題集
「TOEIC L&Rテスト レベル別問題集 990点制覇」といういかついタイトルの参考書を使用。1回分が10分程度の使いやすさ重視の問題集。とりあえず何から始めたらいいかわからない人向けのシリーズ。990向けもそこまで難しくはない。リハビリ用で、これで英語力が伸びることはあまり期待できない。

・アプリ
abceedというアプリの月額2200円のプランに加入。そうすると模試(30問から200問)を受けられて、この予想得点が意外と本番の点数に近いように思う。最終的に、880(L450/R435)だったけど、模試だけ受けていた時は925くらいだった(調子に乗ってpart5をやった結果間違えすぎて一気に880くらいに。メンタルを不安定にさせる一面あり。一日一回がよい。)。

本番

TOEICが嫌いな理由の一つに自己採点ができないというのがある。どこをどのように間違えたかはわからないし、「対策したいならうちの模試買えば?」という傲慢な姿勢が腹立たしい。なので本番を評価するのは難しいが、感想は次の通り。

リスニング:475
パート2後半からパート3の前半が難しく集中が切れてしまった。TOEICリスニングは英語力っていうかメンタルスポーツみたいなところがあるので、一度間違え始めると謎のミスを連発、みたいなことになりかねない。
なので私のコツは「テンポよく休憩する」「切り替え」である。あと、100問ではなく40分だと考える。あと50問か…よりもどうせあと20分で終わるんだし、と思うようにしたらだいぶ楽。

リーディング:430
リスニングの最後、回答欄がずれていたことに気づき、絶望。40問くらい塗り直したので数分ロスしたものの、なぜか最後まで解ききることができた。(ちなみにこれまで解ききれたことはない。)ロスしたことで逆にあきらめがつき、迷う問題をさっさと切り捨てたのが功を奏したかな。あとラスト15問はけっこうラッキーな問題(たまたま読んだ箇所だけで選択肢を切れる等)もあり、プラマイゼロって感じ。

TOEIC900超えってどない?

860を取った時のような空が開けたような高揚感はない。それどころかスタートラインに立つような緊張感を感じている。実際にググっても860は「すごい!」「海外勤務できる!」とオラオラくんな印象があるが、900はどちらかというと「海外ドラマは字幕なしじゃ無理」(それな)、「ネイティブとの会話にはついていけない」(マジそれな)、「TOEIC900は最高の錯覚資産!」(ま、マボロシ~?!)と控えめちゃんのオンパレードなのだ。
もちろんそのスコアを取った時の状況が全く異なるし、個人の感想ではあるが、900というのは私にとっての「分岐点」。できることが多くなればなるほど選択肢が広がる反面、選択するというストレスもある。
そして、それは英語だけやれば解決できるものではないのだ。

そもそもTOEICって必要か?問題についても言及しておく。
確かに今の仕事は英語のやりとりや英文書面を見て内容を把握することも多く、「こ、これTOEICのパート7の複合問題でやったやつだ!」なんていいながらクライアントのメールと資料を読んで結論を出す、みたいなこともあり、まったく無駄ではないとはおもう。けど、正直なところ、TOEICなんて何に役に立つの?という気持ちは今もある。就活と英語マウンティングには役立つんだろうけど。

試験について

試験にまず合格するのは圧倒的に優秀な人、または豊富な知識・経験がある人たち。私は大抵の場合そうではないので、合格ラインを攻める必要がある。今回もまたしかり。
そしてその度「受かりたい!」とは思うけど「やりたい!」とはあまり思えなかった。それでも学生時代は時間もあるし気合で乗り切れたけど、社会人は日々労働、ストレス、老化、将来の不安(※助けて)などと闘わないといけないわけだから、ここ最近は特に興味がない試験を受けていたこともありギリギリ落ちるということが続いていて、なので今回の結果はサプライズだった。

いい年してこんなこと絶対言いたくないと思っていたけど、僕の場合はやっぱり最後は気持ちなのかな。
「はぁい!限界サラリーマン!死んでも留学行きますぅ!!!」という(タラちゃん?)、何があってもやり遂げる気持ち、というか怨念。

ちなみに、今回2021年9月12日に受験し、試験当日のカーリングの日本代表決定戦がバリ熱くて、午前カーリング、午後受験、夜カーリングというもはやTOEICが息抜きみたいな日程だったわけですが、2連敗からの逆転3連勝、ロコソラーレはいつだって崖っぷちに強かった。そんなロコソラーレでサードを務める吉田選手のインタビューが胸にギュッときたので引用させていただく。

「最後に何がないのかって言ったら、私たちには運がなかったんです。なので、運が味方してくれないんだったら、自分たちで運命変えようって。」
女子カーリング選手 吉田知那美選手

土壇場で勝利を削り取るのは、いつだって意思の力だと思う。

留学準備へ

もう今はただ、TOEICが終わったことよりもようやくIELTSを始められることがうれしい。
今回長々と振り返ってみて、目標の甘さ、テクニックへの偏りなどの反省点、これまでとは違った自分の怨念に気付けてよかった。まずは2023年入学の出願を目指して、2022年に出願書類をそろえることを考えると、一年という準備期間はかなり短いだろう。奨学金のこと、卒倒しそうなくらい低いGPAのことを考慮すると英語はこっからが本番。

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CNNだけは継続しつつ、オンライン英会話なんかも取り入れていく。

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