沼の時代

このnoteは何とか3日続けることが出来た。

どんな人であっても人生というのは山あり谷ありだと思う。人生が上手くいっている時は何をしても晴れやかな気分になることが出来る。逆に上手くいっていない時は何をしようにも心が浮かない。ドロッドロの沼にずっと足元をすくわれているような気分だ。

自分は中学2年の頃まさに谷の人生であった。そして自分はこの時代を勝手に「沼の時代」と呼んでいる。何かきっかけがあったかと言われればピンとこない。クラスの中の居心地は良いとは言えないが悪くもなく普通だったし、失恋や病気といった人を谷に突き落とすようなことがあったわけでもない。ただ、この時期の自分は何の目標も無かった。「キツいから」という理由だけでバレー部を止め、中高一貫であったために高校受験の心配も無かったので勉強もほとんどしなかった。クラスのトップにいるような人間がテストで悪い点をとったならば、それは周りからいじられ面白い展開になるが、そうでもない自分はただただ成績が悪いだけの人間だった。放課後時間はありあまっているが、部活も勉強のモチべもない自分はいかんせんやることが無い。この時期の自分は授業が終わると一人でゲームセンターに直行し音楽ゲームを1,2回やった。家に帰ってもやることがないので、あとはゲームセンターのベンチに座りひたすら他人のプレイを眺めていた。時間にして1,2時間だ。ゲームセンターに行ったことは親に内緒なので、家に帰って「何してたの?」と聞かれると決まって「色々」と答えて濁していた。このエピソードを友達に話したところ「こっちまで辛くなる」と言われた。

自分がこの「沼の時代」から抜け出した時期はハッキリとは分からないが、中3になる頃には塾に通い出したので、ようやく学校の帰り道にやることが出来ていた。この頃には抜け出していたと思われる。「人生に無駄な時間はない」とよく言われるが、あの時代が自分に何をもたらしたのかは正直分からない。しかし、おかげさまでそれ以降はどんなに気分が乗らない時期があっても「あの頃よりはまし」と思えるようになった。あの時代があったからこそ、楽しかった思い出は人一倍輝いて記憶されている。この時代のことを「スイカ塩時代」と呼ぼう

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