「200km飛んだ!」「フライト時間は約7時間」←それ、どうやって記録してるの?
https://twitter.com/paraworld_mag/status/1381526053684846595
4月のある日、パラグライダー好き界隈がこのニュースで盛り上がっていた。私自身はスポーツの記録がどうのって話にあまり興味はないけれど、奇遇にも同じ日にフライトしてたし、パラ仲間がおおいに盛り上がっていたので、この話題についてはタイムラインを追った。
同日夜に、ライティング関連のイベントがあったので、この話題を出したところ、他の参加者から「200km飛ぶってすごいの? どれくらいの距離かイメージわきません」と、素朴な質問をもらった。
そうだよね、よくわからないよね。
自分が何km飛んだかなんて…いや、パラグライダーじゃなくても自分がその日に何km移動したか、意識してるひとは多くないだろう。車の運転なら、自動車のメーターが勝手に記録してくれる。でも都市部で徒歩や公共交通機関を使った生活していると、移動距離を気にすることは少ない。せいぜいスマホアプリの万歩計で歩数を確認するくらい。
「上達したければ記録をつけろ」という教えがある。記録と言っても何を? パラグライダーなら飛んだ時間や距離、マーケティングならページビューやコンバージョン数など。基本的には「伸ばしたいもの」を記録する。
ところが「何を」記録しようかを考えることはあっても、「どうやって」記録しようかを考える機会はあまりない。
ふと思いついて、パラグライダーのログをどうやって記録しているか、Twitterで簡単なアンケートを取ってみた。
https://twitter.com/kanikanaa/status/1372165014245634050
もっとも多いのは「手書きだけ」、僅差同数で「PCだけ」「スマホだけ」。「その他」は、高度などを計測する小型機械(GPSバリオ、フライト装備の一部)による記録や、PC+スマホ併用など。けっこうバラけた印象。
私自身は、スマホのテキストアプリを使って文章記録と、GPSバリオのデータをPCに移して数字記録、という2本立てで記録している。
私は文章を書くのが好きなので、フライトの合間にスマホでメモを書くのは楽しい。考えたことやインストラクターから貰ったアドバイスを記録しておくと、後で読み直せるというメリットがあるいっぽう、長く書いてしまうと、後から見返すのが大変になる。↓文章記録見本
いっぽう数字記録は、合計や平均などの集計や振り返りはカンタン。「去年はXX本飛んだ」「自分の最長フライト時間はXX分」等の情報も、数字記録をとっていれば確認できる。しかしGPSバリオを持って飛んでる人は多い(パラフライヤーはほぼ全員持ってる)が、データを記録しただけで放置しているひとも。PCにデータ移行して集計するのって、面倒だから…
アンケートに寄せられた回答で印象的だったものを、ちょっと紹介。
https://twitter.com/tt_white/status/1372169036839018497
統計グラフが見事! バリオのデータをExcelに入れただけの数字データよりも、眺めててワクワク感がある。私もやりたい。
https://twitter.com/JunSkyBlue7/status/1372528513593446401
パラグライダーにおいて天気は重要な情報。新聞の天気図を切り抜いて(紙の)ログブックに貼り付けてた人も。手書きならでは。
ぴょん吉さんの「パラグライダー遍歴」も、見習いたい要素があれこれ…しかしものぐさな私、飛びに行くたびに数字ログをPCにデータ移行するのは面倒。たまに(半年〜年に1回くらい?)データを機械からPCに移して振り返ればいいや〜と、ゆるく運用している。
私にとって、記録をつけるのはあくまで手段なので、それ自体に費やす労力はほどほどに留めたい。すきま時間にメモをつけたり、気がついたら数字記録が蓄積されてて、たまに数字をこねこねすれば楽しく振り返りができる……そんな体制をつくりたい。
とはいえ、冒頭の日本記録に関するニュースや、ぴょん吉さんインタビューからもわかるように、「記録」を追求するのもパラグライダーというスポーツの楽しみのひとつ。私もせっかく記録をつけてるのだから、もう少し有効に活用したいな〜という思いもあり、今日は現状をさらっと振り返ってみた。
ところで「200km飛ぶってすごいの? どれくらいの距離?」という素朴な疑問に答えるために、東京の中心部から200kmの同心円を描いてみた。
モーターもエンジンも積まず、生身の人間が自然風を使って、これくらいの距離を移動できるのです、パラグライダーって(良い風が吹けば…)。
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