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海外から帰国することは恥なのか

はいどーもカニカマです。

早いものでカナダに住んではや6年目に突入しております。
いままでいろんな日本人に出会っては別れを繰り返してきました。

カナダはその土地と制度がら、人の出入りが激しい国です。
たくさんの移民を受け入れている一方で優秀な人はアメリカにどんどん移住するというサイクルができている。

特に日本人でいうと最終的には帰国するというのがほとんどで定着する人は結構少ないように思います。

帰国の理由は人それぞれ

そもそもカナダはワーホリで来てる人が圧倒的に多く、そのせいもあって僕の肌感では大体1,2年位で帰る人が大半である。

それ以外でも帰国する理由はいろいろあって、
移住を目指して来てみたものの仕事に上手くつけなかった人。
海外の生活が思ったより楽しくなくて失望して帰っていく人。
もうちょっと残りたいが単純にビザが取れなくて帰らざるをえない人。
日本の家族の事情で帰らないといけない人。
海外生活に耐えられずまたは嫌気がさして帰国を決める人。
などなど。

特に移住でも留学でも大体の場合は最初は生活がきつい状況で始まることが多い。
そもそも言語が違うので何をするにも時間がかかるし分からない、上手く行かない。
日本では簡単にできることが全く出来ないことすらある。

現在の物価安の日本から物価の高い国に行くと円安の影響もあって生活水準が明らかにさがる。
シェアルームしか住めないし、外食はできないし、服も買えないし、旅行もできない。そんなことが起こるわけだ。

いい国ジャパン

日本がいい国すぎるっていう原因もある。
もちろんそんな日本が嫌で飛び出してきた人もいるだろう。それでもやっぱり我々日本人には日本はいい国すぎる。もちろん家族も日本にいるだろう。
簡単に帰る選択肢に上がってしまう。

これが例えば自国の状況が悲惨な国から来た人とかはモチベーションがぜんぜん違う。彼らに自国に帰るという選択肢はほとんど最初から無い。何が何でも残るという意志が伝わってくる。

なので日本人からしたら帰国のハードル自体がそもそも低い。帰国を決めたって何ら不思議はない。日本はいい国だ。
僕もいずれは帰国するだろうなという感覚はずっとある。

帰国に対してネガティブな恥ずかしいという気持ち

そんな中で日本に本帰国することをネガティブにとらえる人もいる。

例えば、
「せっかく会社、学校もやめて来たのにすぐに帰るのは恥ずかしい。」
「英語もまだまだで思ったよりも出来ないのに帰るなんて恥ずかしい。」
「帰ったらみんなになんて言われるか恥ずかしい。」
「海外の生活に馴染めないなんて自分はできない人間に思えて恥ずかしい。」
「最初目指してたものを達成できてないのに帰るのは恥ずかしい。」
みたいなことをたまに実際聞いたり、SNSで目にしたりする。

恥ずかしいとか思う必要ない

これだけは言っておきたい。
全く恥ずかしくない!あなたはすごい!胸をはってほしい。

海外に挑戦すると決めた事だけで素晴らしい。
ましてや実際に行くなんてなかなか出来たもんじゃない。
日本のパスポートが世界で一番強いとはいえ、あなたの知り合いで何人の人が実際に海外へ旅行以外で旅立ったかを数えてみるといい。
ワーホリだろうと就職だろうと留学だろうと関係ない。

実際に来るまでにもいろいろな障壁もあったはずだ。家族を説得したり、会社を説得したり場合によっては辞めたり。お金も貯めなければいけない場合もある。
その苦労は実際海外に行った人しかわからない。

たとえその結果1年で帰ることになってもそこで得られた経験は計り知れないと僕は思ってる。
もしそこで結果が出なくても数年後のいつかまた再挑戦ができるかもしれない。一度行ってみた経験があれば二回目のハードルが下がる。

もしかしたらその点はいつか線になるかもしれない

僕も実は十数年前に1年間の語学留学をしていた。
僕は若かった。親に援助してもらった。
今考えるともったいない過ごし方をしたなと自分でも思う。
特に英語がうまくなるわけでも学位を取ったわけでもなくただダラダラと過ごしていた。帰国後は結局特に英語も全く関係ない仕事についた。

ただそれでもそこで得た1年間の経験は10年という時を超えて次の海外生活に繋がった

そこで語学留学してなかったら今の僕の生活は確実に無かった。
海外に行ったこと無い僕にはきっと海外という選択肢がそもそも無かったはずだから。

当時は全く将来海外で再挑戦するとか考えていなかった。なんなら日本がいいなって再認識して海外はもういいかなって思ってた。

なにが将来につながるかなんてその時点では分からないのである。スティーブ・ジョブズの点が線になるという有名なスタンフォード大学のスピーチが頭をよぎる。

そんなことで

もし海外に挑戦して何らかの理由で帰国する人がいれば胸を張って帰国してほしい。
海外の生活が合わなかったと気づくだけでも新しい発見であり素晴らしい経験なのである。

その経験は他の人が持ってない価値をもたらすかもしれないし、あなたの次の人生を導いてくれるかもしれない。
海外を知って日本をよりいい国にできるかもしれない。

すべての海外へ挑戦する人を応援しております。

ではでは。

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