見出し画像

日本は現場が頑張っちゃうからダメ!?

政府の新型コロナ分科会のメンバーの医師が、以前事務官から言われた言葉のようです。

2003年のSARS、2009年の新型インフルエンザは日本ではそれほど流行することはありませんでした。
そして、2010年の新型インフルエンザ対策総括会議の報告書では、「今後の課題」が明記されていたようですが、それがなされておらず今回の新型コロナ流行につながっている部分があるそうです。

つまり現場が頑張ったから前回は何とか抑え込めた。
しかし「○○な課題があり、解決を要す」と現場から上に報告したけど、上層部は「まあ、いいんじゃない。感染抑え込んだし」と次回への準備をしなかったという事です。

この「現場は必死だが、上層部が機能しない」は、戦時中の日本軍にも当てはまるようですし、感染症対策に限らず他の行政あるいは企業でも日本に於いてはよく聞く話です。

今回の新型コロナについては、日本中・世界中に大きな影響を与えていますので、さすがに偉い方々も改善・改良をすると期待したいですが、日本の組織の良くない点は「次に発生した時には、もう俺はそのポジションにいないだろうから、そつなく自分の任期を終える事を優先しよう」と事なかれ主義に終始してしまう事です。

近年発覚している大企業の粉飾決算もまさに「自分が社長の時を何とか乗り切れば・・・」の考えです。

行政も企業も、その幹部・経営陣は、その場限りでなく未来の事を考えて組織のコントロールをしてもらいたいものです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?