音声文字起こし|Adobe Premier



現状

デザインの仕事で2023年の個人的なハイライトを挙げるとしたら、真っ先に思いつくのは、自社がユーザーリサーチに目覚めたこと。昨年までは、UXが大事だ!と口では言っていたけれど、具体的に何もしていなかった。

そこで、ユーザビリティテストとユーザーインタビュー、アンケートなどの各調査方法の違いやその目的、UX開発と事業活動は分離しないのだということを説明して回った。

2022年の夏から、まずは社内でやって見せ、協力者・賛同者を増やし、リサーチが不足しているプロジェクトが出てきたら、なぜリサーチが必要なのか説明して回った。

2023年の春から親会社がUXに凝り出したという、外部的な圧力が追い風となり、一気にリサーチをする流れが加速した。社内でコツコツ準備をしておいたおかげで、好機を逃さずに波に乗れたのは幸運だった。

課題

ただし、課題が残されている。それは、リサーチをして満足してしまっている部分があること。親会社に言われてやっている部分もあるので、なかなか能動的にデータを参照・分析・活用されていない部分がある。皆忙しいというのもあるが…

そこで、自分がデザインチームのリーダーとして、全インタビューの動画を参照し、タイムスタンプを作成して、意見が出た該当の開発チームへ展開することにした。しかし、1〜1.5時間の動画を2倍速で再生して30分〜45分。一日にいくら頑張っても10本が限界…通常業務と並行して行うには時間が足りない!

単発で無茶をすることは出来なくもないが、これを何ヶ月も続け、且つ、自分に属人化させない方法を考えなければ、UXリサーチが社内の"流行"で終わってしまう。


方向性の検討


分担する

まず、思いつく手段は、他のデザイナーにやらせれば良いのではないか?ということ。しかし、編集されていない生動画を45分聴き続けるのは、実際にやってみると忍耐がいる作業。これを何本もやれというのは、メンバーに対し、しっかりとしたモチベートが必要になる。

今からデザインを引こうとしている部分に対してであれば、やる気を出してくれるとは思うが、何に使えるのか不明瞭だと厳しい。(だからこそ、タイムスタンプを作っている訳で…)

リサーチに時間を投資する価値を感じているので、自分の場合、気合いで何とかなっているという状態なので、周りに気合いでやらせるのも違うのかなと。


楽する

次に考えるのは、個人の作業の効率化。全動画を見た方が良いが、簡易的に素早くタスクを完了させ、重点的にやった方が良い部分はしっかりと聞くようにするなど、注力するポイントにメリハリをつけたい。

そこで以下の方法を考えた。


楽する方法


やりたい事

音声を文字起こしをして、ポイントを書き出す。そこから、秒数を書き込む。文字を打つ手間と、すべてを隈なく試聴する必要がなくなる。


ツール

音声ファイルを文字起こしするツールは、いろいろありそうだが、お客様の情報を含むので、適当なフリーソフトは使いたくない。

そこで、デザイナーならではの選択として出たのが「Adobe」だった。

https://helpx.adobe.com/jp/premiere-pro/using/speech-to-text.html


精度はいかに

精度はそこまで良くはない。70%前後かなという所。しかし、0から書き起こすよりは楽になった。

さらに、再生している部分をハイライトしてくれるし、秒数も出してくれる。これは、タイムラインを作るための機能といっても、過言ではない(過言)。

便利な所

便利なのは話者を分けてくれる所!スピーカーのラベル分けを「はい、区別します」にすると、分けてくれる!

該当者が話している内容だけでなく、どんな質問だったかも含めて資料化した方が良い場合には、漏れがなくなるので良い。


しばらく、これで個人で頑張ってみて、何とかなりそうか確認していく。


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