ライブ観戦6連戦
なんと。6日連続でライブ観戦に行ってしまいました。
ピアノの先生のライブ、そのつながりの方たち、昔から贔屓のギタリスト、まあここらへんをぐるぐるしているのですが、大好きな方たちを聴き続けていられる幸せを感じます。
ではレポを!
水曜日 石井智大(Vln) trio 高橋佑成(pf) 金澤力哉(b)
本郷三丁目「名曲喫茶カデンツァ」
あの!石井智大(Vln) 高橋佑成(pf) 金澤力哉(b) の凄い20代trio、復活。
ああ、待ち遠しかった。
最後に聴いたとき。
https://kani291vinorosso.at.webry.info/201912/article_26.html?1634127307
最初に聴いたとき。
https://kani291vinorosso.at.webry.info/201802/article_26.html?1634127441
そして、(「石井さんと金澤さん」はやってましたが)、trioが休止していた二年間を経て、やはりものすごく美しく深くなっていたのでした。。
今日の曲目は智大さんのオリジナルほとんど。
どれも翳りがあって素敵なんだけどやはり新曲ディオゲネスとお馴染みプロフェットは印象的。考えてみたら佑成さんのピアノでプロフェット聴くの初めてだった。なんてぴたっとくるんだ。
力哉さんのアレンジのMy favorite things、凄くいいし、佑成さんの「ぽつねん」の過剰なものがないピアノの美しさにうっとり。
アンコールは大好きなIt’s easy with you、ほんとこのtrioにぴったり。生音の響きをじっくり味わいました。
この凄いtrio、またやって欲しいなあ。是非聴いていただきたい。
木曜日 石井彰ソロコンサート「感傷会」
都立大学、めぐろパーシモンホール。
また、一つ特別な思い出ができました。
始まった瞬間から、ずっと聴き続けられる音だな、と…
ここに来られてよかった。
遠くで鳴っているのに近くでうたってるみたいな気がするピアノの響きは、丁寧に描かれた淡い色彩の風景画のようだったり、影と光が動く木漏れ日のようだったり。冷たい悲しみではない、あたたかな、切ない思い出。
Sometime in the snow 雪の日の吉祥寺、、自分は見ていないその光景がみえる、今は空の彼方にいるベーシストさんとのトリオの音が聞こえる気がする。これは、自分の感傷ですが。多分、サウダージに近い。
会場にいらしていたたくさんのお客さまが、それぞれの感傷を味わってらしたことでしょう。いや、実は客席、ミュージシャン率高し、でした。
というか、自分、こっそり行って誰とも話さずこっそり帰った8年前よりミュージシャンや関係の方と知り合いが多くなり過ぎたかもしれない…これも、感傷。
8年前の、「よそよそしい」日記。
https://kani291vinorosso.at.webry.info/201310/article_4.html?1634227820
でも、おかげでこの時の気分を昨日のことみたいに思い出せる。
アンコールに小さな空、は計画的犯行ですよね、みんなノックアウトされたっ、とおっしゃってました。
いろいろな方と、思いを語り合い、心躍りながら帰宅しても、やはり一人余韻を噛みしめている夜更けです。
金曜日 SMTK@Pit Inn
地元で、行くべきコンサートがあったのですが、9月1日に意気込んで予約したピットインの石若駿3Daysの貴重な一回を流す気にどうしてもなれず、やっぱり行ってしまいました。
予約満席、立ち見も大勢。人気のバンド。
このバンドの初ライブをここで体験したので、3年後の現在をここで目撃したかったのであります。
さあ、現在は…。
うひょーーー‼️‼️‼️
何をどうやってんだか(あたしの頭では)わからないけど、ともかくもの凄い、でしたわ!理解を超えてカッコいいよね。
まだApolloでやっていた頃に聴いた細井徳太郎さんのホコリヲハイタラがアンコールで、嬉しかったです。
https://kani291vinorosso.at.webry.info/.../article_19...
土曜日
前原孝紀(g)堀江洋賀(g)Duo@P's bar
水曜日からライブ観戦連戦です、頑張ってるよな、自分。
というわけで今月二度目のP's bar、土曜日だけど19時スタート。間に合いました。
堀江くんライブを見にいらした前原さんとのブッキングの時、その場で予約したこのDuo 。予想通りの面白さでしたよ!
まず、前原さんのオリジナル、ワルツフォルクローレ、堀江くんのContemplation(熟考)、トニーニョ・オルタのAfternoon in Tai-land。MCほぼ無しでどんどん進みます。
前原さんのオリジナル クラシカルツー、そして三拍子の曲。ゆったりしてないピシンギーニャのラメントス。二人とも、頑固で攻める感じ、似たもの同士な演奏だわ。
セカンドは前原さんのピーリズム、堀江くんのC.I.R、速いボサノヴァの無題の曲。
前原さんファクトリーは工場の無機質な輝きを、お馴染み堀江くんのTwo spring は二人乗りののどかな光景を描く。
ラストは前原さんのブルースバイヨン。カッコいいリズム、ジャガーン!というアコースティックギターをかき鳴らす感じがたまりません!!あー、もっとききたい、と思いましたが21時閉店。ざーんねん。
でも閉店のあとのちょっとしたおしゃべりも楽しいP'sでありました。
日曜日『もうひとつの感傷会』
木曜日に「感傷会」というソロリサイタルを聴いてしまったからこそ、聴きたかったいつものCandy での石井彰(pf)ソロライブ。
Candy はリニューアルしたばかりで、床がピカピカになっていました!
常連のお客さんにお聴きしたら、音もだいぶ落ちついてきた、ということでした。
さあ、どんな音かしら?
そうして始まった演奏、時々スタンダードやオリジナルのメロディが重厚な響きの中から浮き上がって聴こえてきます。
1stセットではIf I should lose youしか曲目わからなかったけど、曲はなんであれ、それは輪郭で、塗られていく色彩こそが問題なんだなあ、、きっと。
自分は、初めて石井さんの音を聴いたアケタの店での音を思い出していました。
ここのところ、何年か前の10月の日記を読み返していて、感傷的になってたせいかな。
セットの最後はキース・ジャレットの曲だったそうです。
石井さんは壁の写真を見ながらキースの話をされて、もうキースは充分にやったから、とおっしゃる。でも弾かなくても元気になって散歩しているというニュースは嬉しい。ビル・エバンスの晩年と比べてどちらがいいか、なんて、そんなこと本人じゃなきゃわからないかも。
2ndはオリジナル サイレンシオから。
聴き覚えある I'll close my eyes、So in loveがこんな美しくなるのか、と驚き、、
ラストはキースのMy song 。
木曜日から石井さん、大きなライブ連戦でお疲れ様でした。素晴らしい時間をありがとうございました。
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