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23.理想の医療について、あなたの考えを述べなさい。

ヒモノカシテジョージ」をもとに構成してみました。「ヒモノカシテジョージ」(人、物、金、仕組み、テクノロジー、情報、時間)については、フロントページをご覧ください。


■理想の医療について。(400字相当)人、情報

理想の医療とは、情報がうまく機能している医療だと、わたしは考える。なぜなら、それらの効果的な活用が、医師・看護師不足医療の地域格差といった今日の医療が抱える根本的な問題の対処法になるからだ。まず人材不足対策だが、望まれるのは働き方改革の推進だ。労働環境の改善、育児・介護休暇の取得促進などにより、離職者の減少、復職者の増加が期待できる。次に地域格差の問題だが、その対策として有効なのは情報化の推進だ。リモート診療などを活用し、在宅ケアシステムを充実させることで、地方においても質の高い医療が期待できる。その際、重要なのは患者についての情報のネットワーク化だ。受診履歴、治療内容、使用薬剤などのデータをかかりつけ医、訪問看護師、大病院、介護施設が共有することで、こまやかで、より理想に近い医療が実現できるはずだ。(357字)

■理想の医療について。(600字相当)人、物、情報

理想の医療とは、人、物、情報がうまく機能している医療だと、わたしは考える。なぜなら、それらの効果的な活用が、医師・看護師不足医療施設の不足地域の医療格差予防医療といった今日の医療が抱える根本的な問題の対処法になるからだ。まず医療従事者の人材不足対策だが、求められるのは働き方改革の推進だ。労働環境の改善、育児・介護休暇の取得促進などにより、離職者の減少、復職者の増加が期待できる。次に(医療施設)が不足している問題だが、これには在宅ケアシステムの充実が望まれる。リモート診療なども活用し、自宅においても質の高い医療が提供できるようにするべきだ。その際、重要なのは患者情報のネットワーク化だ。診療の履歴や内容をかかりつけ医、訪問看護師、大病院、介護施設が共有することで、地域格差がより少ない医療サービスが可能となるはずだ。さらに情報化は、予防医療の分野においても意味がある。みんなが健康診断を定期的に受け、その情報を基に食事の栄養バランスや適度な運動を心がければ、病気を防ぐことができる。その意味からすると、わたしたちが健康であることこそが理想の医療の在り方だとも言えるだろう。(495字)

■理想の医療について。(800字相当)人、物、仕組み、情報、金

理想の医療とは、人、物、情報、金がうまく機能している医療だと、わたしは考える。なぜなら、それらをうまく活用することが、医師・看護師不足医療施設の不足地域格差医療財政の赤字といった今日の医療が抱える問題の対策となるからだ。まず人材不足対策だが、望まれるのは働き方改革の推進だ。労働環境の改善、育児・介護休暇の取得促進などにより、離職者の減少、復職者の増加が期待できるはずだ。次に(医療施設)が不足している問題だが、これには在宅ケアシステムの充実が求められる。今日の超高齢化社会においては、すべての患者を病院や介護施設でケアすることは不可能だ。それゆえ在宅において質の高い医療が提供できる仕組みを工夫するべきだ。その際に求められるのは、リモート診療などのIT化の推進であり、患者情報のネットワーク化だ。急性期から回復期、維持期にいたるまでの診療内容をかかりつけ医、訪問看護師、大病院、介護施設が共有することで、より地域格差が少ない医療サービスが可能となるはずだ。さらに情報は、(医療財政)の問題とも関わってくる。予防医療の観点からも、国民ひとり一人が定期的に健康診断を受け、自身の疾病に関するリスクを情報として把握することが重要だ。その情報を基に食事の栄養バランスや適度な運動を心がければ、病院にかかる人を減らし、結果的に医療費の増大を抑えることができる。その意味からすると、健康な生活を保ち、病気にならないことが、理想の医療の在り方だとも言えるだろう。(631字)

■別案:理想の医療について。(800字相当)

理想の医療とは、「人」、「物」、「金」、「情報」、「仕組み」などがうまく機能している医療のことだと、わたしは考える。まず、「人」に関してだが、今日の医療の最大の問題は、医師・看護師の人手不足だ。人手が足りないと、どうしても過重労働になるし、疲労やストレスもたまりやすい。医療ミスの原因となるし、患者を思いやる心の余裕も持ちにくいだろう。その対応策としては、医療従事者の働き方改革外国人労働者の雇用などが考えられる。次に「物」に関してだが、医療施設の数が足りていないことも深刻な医療格差をもたらしている。その対応策としては、在宅ケアの質の向上が望まれる。リモート診療などの設備を充実させれば、自宅を活用することで、医療施設の不足を補えるはずだ。そして、もう一つ重要なのは、そうした「人」や「物」を「情報」でうまく結びつけた「仕組み」だ。患者の「情報」を地域のかかりつけ医や訪問看護師、都市の病院や自治体の福祉職が共有できるシステムがあれば、より迅速で細やかな医療サービスが可能となる。また、わたしたち一人ひとりが定期的に健康診断を受け、その「情報」を参考に栄養バランスのよい食事や適度な運動を心がければ、予防医療の実践になるはずだ。それは全体の患者数を減らすことになるから、医療財政の赤字という「金」の問題への対応策としても有効だ。以上の理由から、「人」、「物」、「金」、「情報」などに関わる工夫された「仕組み」を持つ医療が、理想の医療だと考える。(624字)

※「理想の医療」についての解答例別案(有料)は№2の記事に掲載。


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