対人援助職における「やりがい」について
私がこのマガジンで記事を書くのは初めてになりますので、そもそも対人援助職とは何なのか、そして対人援助職のやりがいについてお話させていただきたいと思います。
対人援助職とは
対人援助職とは、ChatGPTによると
「他者を支援することを主な目的とする職業の総称」といわれ、相手のニーズに応じて専門的な知識やスキルを活用し、生活の質を向上させたり、困難な状況を乗り越える手助けを行う職業になります。
つまり、対人関係職においての重要な要素は
・専門的な知識やスキルを有している
・他者を支援し、生活の質を向上することを目的としている
これらが共通した要素であると思います。
以上の要素を踏まえると、対人援助職には以下のような職業が含まれます。
・医療従事者
・福祉職
・心理職
・教育職
など、、、
これらの職業は、専門的な知識を有しており、専門職と言われる一方、奉仕の精神が前提とされていることから、あらゆる支援を行います。
例えば、看護師の場合は採血や点滴、浣腸などの看護技術だけを行うわけではありません。患者さんが不安な表情をしていればお話をお伺いし、時には傾聴や共感をして、不安に寄り添います。
患者さんの望む生活があれば、ご家族に相談しながら患者さんが望む生活を送れるよう支援します。
このように対人援助職というのは専門職ではあるものの、明確な仕事内容が決められているわけではなく、他者が身体的、心理的、社会的に問題を抱えている状況においては、いかなる支援も行います。
対人援助職のやりがいとは
ここまでお示しした通り、対人援助職は仕事内容に明確な基準がなく、あらゆる支援を必要に応じて行うために多くの苦労も伴います。
価値観の異なる他者を理解することや、時に理不尽な言葉をかけられることには精神的な負荷がかかります。
では、対人援助職として働く人は何を「やりがい」に感じているのでしょうか?
近藤(2023)は、対人援助職における「やりがい」の構成概念の系統的レビューを行っております。
系統的レビューとは、これまでの研究を体系的に検索し、まとめることで一つの目的を達成することを指します。
近藤(2023)は、対人援助職のやりがいは以下の要素で構成されていることを示しております。
この中でも個人的に対人援助職特有のやりがいというのは、
・支援対象者への実践
・専門性の発揮
の2つの要素かなと感じております。
そして補足ではありますが、「やりがい」とは苦労がある中で何らかの見返りがあったときに、「甲斐」を感じるものであり、それこそがやりがいであると述べられておりました。
つまり、どんなに苦労があろうとも、患者さんの肯定的な反応があるから、頑張れる、やりがいを感じるものなのです。
結論
今回は、対人援助職とは?、そして対人援助職のやりがいとは?、についてお話させていただきました。
対人援助職は、他者の生活の質が向上するためなら、どんな支援でも行う。一方でそこには苦労が伴う。しかし、その苦労の中に他者の肯定的な反応があるからこそ「やりがい」を感じる。
そんなお話をさせていただきました。
私も対人援助職に就くものではありますが、対人援助職に就いている全ての方々を尊敬しております。
また、「自己成長」にやりがいを感じるとあるように、このマガジンは読者、そして自分の自己成長に繋がるものだと思います。
本日は以上になります。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
他の記事も含め、今後もお読みいただけたら嬉しいです。
よろしくお願いします!
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