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#3 CDPスコアアップで株価は上がったのか!?【温暖化】

前回書いたこの記事

”CDPへの回答はスコアアップが目的ではないはず”
とまとめたのですが、
やっぱりスコアアップした効果も気になりますよね^^;

この記事ではAリストに入ることで株価にプラスの影響があるという記載がありました。株式市場について明るくないので、記事の内容に関する理解が間違っていなければ、Aリスト入りしていないその他の企業より伸びがいいということかと思います。

それ、本当か?

と思い自分で調べてみました\(^o^)/
何事も自分で見てみないと信じない質です。

STOXXの指標

まずは上の記事にもあったSTOXXの指標。
これはCDP Aリスト企業から構成される銘柄のようです。
リンク先を見る限り確かに上がっています。
でも大体の市場で平均株価は上がっているので、これだけでは比較できません。

何より、これはAリスト企業で慣らした傾向です。企業経営者として気になるのって、自社単体はどうなる?ではないでしょうか。

個別企業の株価動向

さて、ここからは個別銘柄を見ていこうと思います。
2023年度回答のスコアが発表された2024年2月6日前後の動きを、Aリスト入りしている日本企業と日経225を比較して見ていきましょう。
※前後比較をわかりやすくするため、対象は2023年回答で初めてAリスト入りした企業に絞りました

株式会社LIXIL

まずはLIXIL、2月6日を起点としたときに株価は下落傾向。上り調子の225と比較するとその差は非常に大きいです。

うーん、出鼻から思ったのと違う展開です。

ちなみにLIXILは2011年から回答しているCDP古参メンバーで、長らくBスコアで、2019年にAマイナスに上がってからも努力を重ね、2023年にようやくAリスト入りした苦労人です。せっかくAリスト入りしたのに、株価上昇という果実は得れませんでした。

株式会社アイシン

続くアイシン。こちらは5月ごろまでは225と似た動きをしています。
ただ、Aリスト入りが株価に大きな影響を与えているとは言いづらいでしょうか。

アイシンもLIXILと同じく回答歴の長いCDP古参メンバーで、2019年以降はAマイナスとBを行ったり来たりし続け、ようやくAリスト入りした会社です。

株式会社オカムラ

最後はオカムラです。CDPの初回答となった2021年はCスコアとなったものの、2022年にはAマイナス、そして2023年にAリスト入りと怒涛の追い上げを見せているニューカマーです。
では、株価の方はどうでしょう・・・

Aリスト入り発表当初はその影響はなく、それ以降も225と比較して顕著な伸びがあるかというと、そうでもなさそうです。

まとめ

今回はCDPスコアが株価に与える影響を見てみました。
対象企業の選び方や、比較の対象、傾向を見る期間など分析としては適切でない部分も多々ありますので、これをもって断言することは難しい。
今回対象に選んだ3社がそうだった、というまとめにしたいと思います。

株式市場に明るくないので、このあたりは勉強すればもっと違う見方もできるのかもしれません。
比較方法も含めて、見識のある方のご意見お待ちしていますm(_ _)m

では。

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