元雪組男役トップスター・早霧せいなさんが語る「光と影」（No. 910）

考える人｜新潮社

2021年4月15日 17:16

考える人　メールマガジン
2021年4月15日号（No. 910）

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■第1位早花まこ「私、元タカラジェンヌです。」
第1回　早霧せいな（前篇）　コンプレックスだらけ。でも、心は強くしていけるぜ！

元雪組男役トップスターの早霧（さぎり）せいなさんインタビュー前篇が初登場1位！　恵まれた容貌、誇らしい肩書、圧倒的な実績――その陰にあったのは人知れず抱えていたコンプレックスと強い克己心でした。

■第2位早花まこ「私、元タカラジェンヌです。」
はじめに～私、元タカラジェンヌ見習いです～

宝塚の舞台に立つため、青春を捧げてきた。でも、そのあとは――？　元タカラジェンヌたちのこれまで、そしてこれからの歩み方をインタビュー。早花（さはな）さんによる「まえがき」が引き続きランクイン。

■第3位　若松英輔×山本芳久「人生のソムリエ」になろう
第1回　世界を肯定してみよう

山本芳久さん『世界は善に満ちている』の刊行を記念して行われた対談。「世界は善に満ちている」と言われても「そんなわけない」と思いがち。まずは《世界を肯定してみよう》とお２人は言います。

「考える人」と私（10）　金寿煥

　このメルマガでは、2002年に創刊された「考える人」という雑誌の歴史を、実際に誌面を辿りながら振り返っていこうと考えています。あくまで自身の経験を中心に、ですが。現在はウェブマガジンである「考える人」の編集長をつとめるにあたって、「そもそもどういう雑誌だったっけ？」について、一度考えておくべきであろうと思ったためです。「原点回帰」なんて大仰なものではありません。一度は離れてしまった雑誌のことを振り返っておかなければ、新しいことにチャレンジするにしても、あまり具合がよろしくのではないかと考えたゆえのことです。
　当初は「できるだけ時系列に沿って」と考えていましたが、いざ当時を思い出し、その頃のことを書こうとすると、横へ横へと思いがずれていきます。坪内祐三さんについて回数を費やしてしまったのもそのためです。
　というわけで再び、2002年の創刊号に戻ります。
「次号予告」が本文の最終頁に打たれています。2002年10月4日発売の「考える人」第2号の特集は、「橋本治と考える『女ってなんだ？』」。予告をそのまま引用しましょう。

「ほんの少し前の江戸時代、日本の女性はブルカを被ったアフガニスタンの女性とそれほど違わない人生を送っていたのではなかったか？　『解放』され、『自由』を得たはずの女性たちの、たったいまの人生について、『身も蓋もなくなっちゃっても知らないよ』という橋本治氏に、重い腰をあげてもらった特集です。『女ってなんだ？』という問いに、『男ってなんだ？』がもれなくついてくることは言うまでもありません。」

　ジェンダーについての議論が、当時に比べれば格段に盛んとなった今こそ読みたくなる特集ではありませんか。ましてや、語るは橋本治。著作でも「女と男」について多くを書き遺した橋本さんが、「女ってなんだ？」を語る。さて、一体どんな内容だったのか――。同じく次号予告の隣にある「第一回小林秀雄賞受賞作発表」という見出しにも目を奪われますが、ひとまずはこの第2号特集について振り返ってみようと思います。（づづく）

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