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村井理子さんちで勃発した「消費税込み/抜き論争」の意外な結末!?(No. 939)

考える人 メールマガジン
2021年11月25日号(No. 939)

谷川俊太郎自身が自作の詩を朗読!
『虚空へ』サイン本1名様にプレゼント!


できるだけ少ない言葉で詩を書いてみたい――。

谷川俊太郎さんの最新詩集『虚空へ』が好評発売中です。

収録作の「気配が」「海を見下ろす崖」「どの一生も」「有ると無いが」「そこにいつまでも」の5篇を朗読する映像をYouTubeでご覧いただけます。ご自身の声で聴く詩は格別です。

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大晦日の税込み税抜き大激論、その意外な結末

ある年の大みそかに勃発した「税込み税抜き大激論」。夫と義母が激しい口論を繰り広げるのを不穏に思いつつやり過ごしていたら……その意外な結末とは。

「考える人」と私(39) 金寿煥

「考える人」2005年夏号の特集は、「『心と脳』をおさらいする」。創刊3周年を記念した総力特集です。二段構えの構成となっていますが、いずれも脳科学者・茂木健一郎さんを全面的にフィーチャーしています。
 前半では「心脳問題」についての見取り図を提示。「心脳問題」とは「物質である脳から、いかにして意識が生まれるのか」を追究するもので、古今東西の科学者や哲学者が挑んできた人類最大の「難問」です。茂木さんは、「クオリア(意識の質感)」という概念をもって心と脳の不可思議な関係に斬り込み、特集では「現段階ではどこまでわかっていて、そして何が決定的にわからないか」について、これまでの議論を整理しつつ、「心脳問題の現在地」についてのレクチャーを行っています。
 後半は、その茂木さんによるイギリス探訪記「ケンブリッジ、オックスフォード巡礼」。茂木さんは1990年代にケンブリッジに留学、ニュートンに始まる数々の偉大な自然科学者を育んだ当地の空気を吸いながら、学問に没頭していました。特集で茂木さんは、英国最良の“知”を体現する3人の研究者と再会、それぞれにインタビューをしています。
 一人目は茂木さんの恩師、視覚神経科学の「ゴッドファザー」とも呼ばれるホラス・バーロー(2020年逝去)。「ケンブリッジにいる間、私はバーロー流の統計的推論を信奉する研究者に囲まれて、苦しかった。下宿に帰る暗い夜道で、『このままではつぶされる』と思ったこともある」と率直に振り返るように、留学時も意見の相違はあったようですが、それでも愛情をもって接してくれた恩師に感謝の念を捧げています。
 二人目は、進化心理学のニコラス・ハンフリー。著書『喪失と獲得』(邦訳は2004年に紀伊国屋書店より刊行)でラスコーの洞窟画を考察、言語能力の発達がある種の能力の喪失と関連があるのではないかという大胆な解釈が話題を呼びました。いわく、「洞窟画を描いた人たちが、現代で言えばサヴァン(引用者註:精神障害や知能障害を持ちながら、ごく特定の分野に突出した能力を発揮する人や症状)の子供たちに相当する能力を持ち、言葉は発達させていなかった、という説は有力だと思っています」。さらにクオリアについても、「クオリアを巡るミステリーは、私たちの心に関する『問題』であるというよりは、むしろ『解答』の役割を果たしていると思うのです」。
 オックスフォードに移り、最後に登場するのは、天才物理学者・ロジャー・ペンローズ。2020年にノーベル物理学賞を受賞した、言わずと知れた世界的科学者です。茂木さんは、その代表作『皇帝の新しい心』(邦訳は1994年、みすず書房より刊行)を大学院生の頃に読み、以来ずっと私淑してきたそうですが、英国留学中に知己を得て、交流を続けてきたとのこと。少しだけそのインタビューから引用します。

――「意識の起源と、量子力学の関係は、本来どのようなものなのでしょうか?」
「意識ある主体が観測することで波動関数の収縮が起こるわけではないと思います。むしろ、話は逆で、波動関数が自然法則に従って収縮する過程で、意識が生み出されると考えられます。私たちの意識は、客観的なプロセスとしての波動関数の収縮をうまく利用してゼロから生まれて来るものなのです!」

 このように、二人の会話はグッとディープな領域にまで迫っていきます。
「確かに心脳問題は難しい。ペンローズの天才をもってしても、解明の見通しは立っていない。そのような問題を人類の意識の前に突き付けるこの世界は、過酷であり、美しく、奥深い」――3人のインタビューを終えた茂木さんが感慨深く振り返っているように、「知の青春時代」を過ごしたイギリスで恩師たちに再会した喜びに溢れた、爽やかな読後感を抱かせる「総力特集」です。
 ご紹介したロジャー・ペンローズへのインタビュー は、WEBマガジンとなった現在の「考える人」に転載しています。ご興味を持たれた方は、ぜひご覧になってください。

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