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住まいにおける「性能」とは何か(No.1053)

考える人 メールマガジン
2024年4月3日号(No. 1053)

日本人はなぜ室内で靴を脱ぐのか。
――編集長のイチオシ

 京都にある国際日本文化研究センターの所長を務める井上章一さんの新連載「土足の限界 日本人はなぜ靴を脱ぐのか」がスタートしました。

 建築史家として『つくられた桂離宮神話』『法隆寺の精神史』などを、風俗史家として『美人論』や『パンツが見える。』などの名著を世に送り、近年では『京都ぎらい』のベストセラーで知られる井上さんが挑む、新たなテーマは「土足」。土足をきらう感受性が、どのようにして日本人に根付いたのかに迫っていく予定です。

 たしかに言われてみれば、我々日本に暮らす人間にとって、室内で靴を脱ぐことは当然のことですが、他の民族や国では必ずしもそうではない。なぜそうなったかという経緯は定かではないし、その理由を深く考えたことがある人も稀だと思います。

 井上さんは、そこにこそ「日本文化論の課題がある。私をこんな人間にしてしまった日本文化を、とらえなおしたい」と意気込んでいます。

 すでに配信中の初回は、ブラジル滞在中に感じた疑問から始まる「ベッドで靴をぬがないで」。第2回は、4月8日月曜日配信の予定です。

 本邦初の「土足論」をぜひご期待ください。

(編集長・金寿煥)(「波」2023年4月号より)

村井理子さん連載100回記念
サイン本プレゼント!

2016年から始まった村井理子さんの連載「村井さんちの生活」が先日100回を迎えました。

「村井さんち」では、この8年のあいだにはさまざまなことが起こりました。当時飼っていた老犬を見送り、新しく子犬を迎え、子どもたちはすくすくと育ち、ご自身の入院・手術からのカムバック、夫と支え合う日常、そして義理の両親の介護……

連載100回を記念して、この連載の一部を収録した単行本『村井さんちの生活』をサイン入りで10名様にプレゼントいたします。

ご応募は最新回の記事からどうぞ。締切は4/10(水)23:59まで。

アクセスランキング

■1位 村井理子「村井さんちの生活」
祝100回!

■2位 桜林直子「あなたには世界がどう見えているか教えてよ 雑談のススメ」
5.なぜ話せないのか?――自信と信用について

■3位 井上章一「土足の限界 日本人はなぜ靴を脱ぐのか」
第1回 ベッドで靴をぬがないで

最新記事一覧

■堀部安嗣「建築の対岸から」(3/28)
野池政宏に聞く、住まいの省エネとは?

建築家・堀部安嗣さんの対談連載、今回のお相手は「住まいと環境」のテーマに取り組む野池政宏氏です。

建築には芸術的な側面と技術的な側面がありますが、いずれにせよ科学的な裏付けが必要。とくに、住まいにおいては温熱や空調などの「性能」がいかに大切か。

自然科学の観点から住まいを考え、省エネ住宅の未来を語ります。

前編

後編


■池口龍法「住職はシングルファザー!」(3/29)
19. 緊急事態のひとり親家庭

コロナ禍、休校、自粛要請……新たな「緊急事態」に直面したシングルファザー住職。子供たちと密な時間を過ごしながら、はたしてお寺は、仏教は、不要不急のものなのか? と問いをめぐらせます。

■黛まどか「私の同行二人――ふたたびの四国遍路」(4/1)
第3回 人生を「どちら側」からながめるか

残暑きびしい9月の四国。膝の痛みを抱えたまま、黛さんは最大の難所「お遍路ころがし」で有名な第12番札所・焼山寺に至る山道へ――。

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