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私の星にかえりたい

「あなたは自分のことを宇宙人だと思いなさい」
占い師さんからそう言われたことがある。

「宇宙人であるあなたの考え方や文化は、地球人には通用しない。」
そう言われて、かなり納得した。

私は他の人と比べて明らかに浮いてて、いつも人の輪の中になじめない。
自分なりの考えを話すと、引かれる。驚かれる。

自分がおかしい人間だとわかっている。
でも、どうしたらいいのかわからない。どうやったら地球人のみんなに仲間だと受け入れてもらえるのかわからない。

地球人のみんなは、文化や常識をなんとなく共有していて、お互いを受け入れ合って楽しく生きている。
でも私は宇宙人だから。
宇宙語を使って、宇宙の文化を話しても、地球人には不気味がられたり気持ち悪がられたり、あるいは馬鹿にされたり。とにかく、理解されることは決してない。

必死に地球人の真似をしてみるけど、ぎこちなさやズレた部分はすぐに見抜かれて、宇宙人だとバレてしまう。

今よりもっと地球人の真似がうまくなったとしても、一生取り繕った姿で生きていかないといけないのかな。

本当に宇宙人だったらよかったのに。
そうしたら、私と同じ考えや文化を共有する仲間が、きっとこの星のどこかにいたのに。
私はいつかその星に帰って、仲間たちと幸せに暮らすんだ。

でも本当は宇宙人じゃないから。
だから私の故郷の星には帰れないし、ずっと地球にいなくちゃいけない。
宇宙人として誰にも理解されないまま、地球人たちに混ざって生きていかないといけない。

自分を偽ったまま。

私の星に帰りたい。

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