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年齢差がある人との議論はうまくいく

私の職場の人たちは、トラウマ支援をしてきた人たちで、50代〜70代の大ベテランだ。

その人たちと意見交換というか、議論をすることがしばしばあるんだけど、それがめっちゃ楽しい。

長年の臨床経験に基づく豊富な経験だったり、膨大な勉強量からくる確かな知識だったり、そういうしっかりした根拠から繰り出される意見は舌鋒鋭く、思わず唸らされる。
ネットに転がっている「ご意見番」たちの「冷静で論理的な意見」などとはやはり一線を画している。

そんなベテランたちに対するは、特段経験も知識もない、世間知らずの小娘こと私なのだが、ベテランたちは私の意見にも耳を傾けてくれる。

なんでこんなにもスムーズな議論になるんだろう?と考えたとき、頭に浮かんだのは「年齢差」だった。


年齢差があるメリット

①ジェネレーションギャップがあることをわかっている

年齢差があると、「ジェネレーションギャップで議論がうまくいかないんじゃ?」と思っていたが、私の職場では逆にジェネレーションギャップがうまく機能している。

ジェネレーションギャップがあるのは当然のことだ」と皆が受け入れているからだ。

年代が違うと、背景にある文化も、育ってきた環境も、それらに基づいて構成される価値観が違うのも、当たり前だ。
そのことを皆わかっているから、全く異なる意見が飛び出してきても「この年代の人はそう思うんだね」と、一線引いて見ることができる

同じ年代で話していると、異なる意見が出てきた時に、カチンとくることがある。「同年代は価値観が似ていて当然」という気持ちが無意識下にあるからだ。

「ジェネレーションギャップ」の存在を前提とした議論だからこそ、異なる意見をすっと受け入れることができるのではないか。


②年齢ゆえの器のデカさがある

こっちがどんな馬鹿げたことを言おうが、相手は私の倍以上生きてるわけだ。「小娘がなんか言っとる」くらいのテンションで聞いてくれる(もちろんいい意味で)。

もし私が間違ったことを言えば、確かなデータや豊かな経験をもとに、冷静な反論が返ってくる。めっちゃ参考になるのでありがたい。

彼女たちは私よりもずっと大人なので、私に対してムキにならない。私の意見を変えようとしてこない。けど、異なる意見でも納得すれば受け入れてくれる。

そういう器のデカさというか、心の余裕みたいなものが、感情的にならずに議論を円滑に進めるのに役立っているような気がする。


③年上側に謙虚さがある

年上だからって、なんでもかんでも年下より知ってるわけじゃない。

そのことを、うちの職場のベテランたちはよくわかってらっしゃるので、私が言ったことで何か知らないことがあると「そうなんだ!」と素直に受け入れてくれる。

また、ベテランたちにわからないことがあると逆に「ちょっと教えてくれない?」と私に聞いてくれる。
例えすごい年下相手でも、「自分より知ってる分野がある」と思って尊重してくれるこの謙虚さ。これがあるからこそ、私も変に萎縮せずに自分の意見を言えるんだと思う。


ベテラン最高!!!

とまあ、ここまで書いて思ったんだけど、これってもしかしてうちのベテランさんたちの人格が優れてるだけって結論にならないか??

年齢差があるのに余裕のない大人って最悪だから、そういう大人がいない環境で働けてることは幸せかもしれない。

「いい大人」でいてくれるベテランさんたちに今日も感謝。
ベテラン最高!!!

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