37~38歳期のサラリーマン転職日記その6(一次面接編②)
転職日記、その6になります。
37~38歳期のサラリーマン転職日記その5(そして...からの編)|こう @kangaeru_ori #note
さて、リスタートを切るに当たり、あらためて自分のやってみたいことを整理しなおしました。
・DXや業務改善を扱いたい
・ゆくゆくは建築業界への恩返し
・そのためには自社以外の様々な建築会社を知りたい
ということで、建築業界含め、横断的にDXを用いた商いをしている会社にエントリーを続けております。
ただ、建築系向けアプリの会社を受けている際に思ったのが、自社製品を持っている会社の場合、やはりその製品を売らざるを得ない点が少し私の想いと外れる可能性があるかなということ。
私の思うDXは、その会社の社風やメンバーのITリテラシーなどに即して、最適な提案ができてなんぼというところ。その点、A社はコンサルティング会社であり、私の理想としている提案方法が実践できそうに思えました。
またA社のホームページやエージェントさんから共有いただいた資料を見るに、その貢献領域は業務面のDXに限らず、経営面やHR領域にいたるまで総合的な提案が可能そうでした。
いろいろと想像が膨らみます。ですが、前回のRPAの会社でもそのような感じで夢膨らませていてダメというパターンでしたので、自分の実績や市況も見つつ、冷静な判断も必要です。
ということで、ワークポートさんのプラットホームから過去の感想を拝見して現実を見る。今回の職種での募集は過去になかったのですが、面接履歴から一次面接の傾向は把握できました。また今回は先方の人事の方からも別途直接メールがあり、面接官の情報などもいただけています。これ以上ないお膳立て。
そして、そのメールには添付ファイルがあり、通常の履歴書や職務経歴書とは別に二種類の書類の提出が必要とありました。それは採用希望条件を書くシートと自分のスキルを書くシートでした。希望条件には勤務地や入社予定日、希望年収など、スキルシートには今までのスキルや直近で身に付けたスキルなどの記載欄があり、ちょうどRPAの勉強を細々と続けていたのでそれを書くことができました。何事もやったことは無駄にはならないものだと思います。
しかし、さらにそれとは別で性格テスト(約100問)を面接の3日前まで(通知あってからだいたい納期3日くらい)に受けないといけなく、それなりにタイトなスケジュール。しかも、記述式のアンケートもあり、なかなか一次面接から対応すべき内容が多い印象です。ですが、その分こちらを良く見ていただけているということも感じます。
本業後の時間を確保しつつ、下書き、推敲、見直しを済ませ、納期前日になんとか提出。あとは体調管理に留意しつつ、粛々と日々の業務をこなし過ごしました。
さて、そうして迎えた一次面接当日。面接は17時から。その日の本業は午前中で終わらせ、午後休を留って備えます。今回の一次面接は初っぱなから対面式。オフィスに向かわねばなりません。調べていて驚いたのが自宅から約15分という点。今の会社の半分くらいの所要時間です。
とは言え道中何が起こるか分からなかったので、一時間前には一度オフィスへ到着。エントランスを確認し、近所の喫茶店へ。
ケーキセットを頼みます。
そして、10分前に再び訪問。8階建のビルがまるまる自社ビルのようです。エントランスから所定の内線にTEL。隣に椅子がいくつか並べられておりそちらで待つ。約5分してスーツ姿の小柄な女性が現れ、声を掛けられました。人事担当さんとのこと。手短に挨拶を済ませたところで、
「では、履歴書と職務経歴書の提出をお願いします」との言葉。これには一瞬面食らいました。というのも、書類審査の時点でエージェントさん経由で提出しているのとリモート面談がほとんどだったからです。ただ、ワークポートさんからの案内に、念のため一部くらいは写しを持っていましょう。とあったため、焼いてきていました。
「どうぞ」と渡します。
「ありがとうございます。今しばらくお待ちください」と、再び椅子へ戻されました。
実はこのとき内心かなり焦っておりました。というのも履歴書と職務経歴書は面接回数を重ねていると大体内容は頭に入っているもの。なので実際自分が見ることはほとんどない。(なんだったら直前までスマホでも見られる)
今回たまたま先述の案内を見て、なぜか素直に印刷(しかもフルカラーで)してきていたのでした。
ワークポートさんに本当に感謝でした。
そんなどきどきも程なくして落ち着き、そこからさらに幾ばくか時間が経ちます。あれ? おかしいなと思い、一次面接の案内を見直すもやはり17時開始の文字。もう10分近く過ぎています。そのとき、はたと思い当たりました。
「17時"開始"?」通常であれば、集合などと書かれていたりする部分。初めてみたときは「開始ってなんだろう?」くらいに思っていたのですが、開始というには既に遅れています。ということは、つまり、、、集合は、17時開始に合う時間を汝が仮定せよということだったのか!!!?
と思いいたりました。
仮にもコンサルタントとしての面接です。開始に当たり、準備や移動などの所要時間は思い当たって然り。
ひょっとして、勝負は既に始まっていたのか、、、!!? のんびりケーキセットを食べてる場合じゃなく、30分前くらいには来ておくべきだったのか!!
終わった、、、! 始まる前から、、!
と、再び内心焦燥しだしているところに、
「お待たせしました」との声。
先ほどの女性でした。もう"開始"から15分近く経っており、出足からやってしまった感に苛まれます。
が、こういったシーンでも開き直れるようになったのが現場監督を経験してきた強み。
建築現場でハプニングなく終わる現場はゼロです。
なので、こういうときはいかに早く心を切り換えて終わらせられるかしかありません。
まぁ、やってしまったことは仕方ない!!
と、とりあえず割り切り、付いていきます。
そして通されたのは応接室。
待つこといくばく。
「失礼します」と風格あるスーツ姿の男性が入って来られました。立ち上がり、一礼。年齢は50歳くらいに見えました。
自己紹介を聞かずもがな、今回の面接官である執行役員さんでした。
「いや、お待たせして申し訳ない。会議が長引いてしまって」と、開口一番、先述までの私の内心の推察は、完全なる被害妄想であったことを知らされます。良かった良かったと、ほっとするのも束の間、まずはうちの会社に関するあれこれの深掘りから始まりました。具体的には事業規模や売上構成、顧客、受注形態や割合など。
さすがコンサルティング会社だなと感じる間もなく、
「ところで、こうさんは○○大学出身でしたよね?」と大学の話に
「そうです」
「実は僕もなんだよ」
なんという奇跡でしょう。執行役員さんと同じ大学だったのです。そこから少し大学の地元トークとなり肩の力を抜くことができました。
その流れから自然と職務経歴書の話に。実績ベースからいろいろなプロジェクトの話をしました。結構活かせる経験が多そうとのことでした。
そんな感じで終始和やかな雰囲気のまま、時間となりました。あっと言う間に感じました。
最後に家族の話。最近子どもができたことや妻のことを聞かれました。やはりコンサル業界はハードワークとのこと。ただ2~3年でディレクションを覚えれば裁量権が増し、濃淡は付けられるとのことでした。まぁ、このあたりは建築業界(特に現場管理)もそれなりにハードなのでその旨を伝え、一次面接は終了。
さて、結果は
と心配するまでもなく、無事合格の通知をその一週間後にいただいたのでした。
~その7に続く~
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