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私が車を運転する、遠い未来の話①

私は、自動車免許をもっていない。
今のところ取る予定はない。お金があっても、余裕があっても。

これには理由が2つある。

1つ目は立地運が良い。今までの住居は徒歩10分圏内に駅、バス停、図書館、銭湯、コンビニなどがある。
実家に関しては目と鼻の先に図書館がある。猫の額ほどの我が家を抜け出してほんのちょっと歩くと、シロナガスクジラの額なみの図書館があるのだ。

そんな図書館を私は勝手に別荘と読んでいる。その理由もある。
真夏になると我が家のクーラーが発動するのだが、私の部屋は居間と繋がっており、クーラーの真下が私の部屋である。それゆえ冷気が私に直撃きてものっっっそい(ものすごい)寒いのだ。我が家の夏は私がガタガタ震えることになる。あぁ寒い。

そんな時、別荘である図書館に非難する。図書館はいつもほんのりの涼しさを提供してくれる。優しい温度。これよこれ!
そんな優しさに噛みしめてると大抵両親と遭遇する。君たちも別荘に来てるんかい。私がガタガタ我慢していたのは何だったんだ。

図書館で話が長くなったが、この図書館以外にも銭湯だったり、駅だったり、車を使わずとも快適な文明が住まいの近くに存在する。


2つ目は、自転車、徒歩、バス、電車など車以外の乗り物が好きだから。
私が外に出る時の選択肢として、近く→徒歩か自転車、ちょっと遠い→バスか電車。それより先→新幹線か飛行機。
車以外の選択肢がこの世には数多く存在しているのだ!なんたる発見。

特に自転車に関しては風を感じられるところが大好きだ。季節の香りも楽しめる。あと坂道ののぼりは大変だけどくだりはとっても楽しい。1人でゆずの夏色や耳を澄ませばごっこが出来るのだ。1人でも意外に寂しくない。うそ、ちょっぴりむなしくなる。
そんなこんなで私は自転車LOVEなのである。

ちなみに公共交通機関も大好きだ。バスは一番前の運転手の後ろの席に座ることで、景色をみつつ運転手の守護霊のような体験ができる。すれちがう運転手同士の挨拶を守護霊の私はいつも見守っている。

あ!電車もガタンゴトンと揺れてながら眺める景色が大好きだよ。都会にいた時は人混みが苦手だったけど、垣間見える生活感や面白い広告をみるのが楽しかった。あと意外に都会って緑あるのね、とか。

愛をたくさん語ってしまった。車よ、ごめんね。私は案外充実していたわ。

もちろん車に乗らないわけではない、私は立地運とともに人運。それゆえ車に乗せてもらう事も多い。いつもクライアントに行く時に運転してくださる先輩方、誠にありがとうございます。

最後に、これなら車を運転しても良いかなぁと思った瞬間を綴る。上から目線だが。
それは、映画「STAND BY ME ドラえもん 2」で未来のび太が乗っていた未来車だ。

あそこまで忠実にいかなくとも、ホンダかマツダかナニダか、あるいはナニサンが、自動運転の技術をおおいに上げてくれているだろう。私がおばあちゃんになる頃には出来ていると確信している。
根拠はないけど、矢沢永吉さんが「やっちゃえ、ニッサン」って言った頃は間違いなく確信を持っていた。


そんなスーパーハイテク自動運転になった車に乗って、私は何の音楽をかけようか。それが私の未来の楽しみである。

おわり。

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