見出し画像

子育てが嫌で仕方ありません。

わたくし、もやしの自己紹介

わたくし、もやしの勤めるオルタナティブスクールは子どもがやりたいことをやる珍しい学校。
3歳から12歳の子どもが毎日通っている。
・自ら考え行動できる人間に育つ
・全ての人が認め合う社会
・大人も子ども共に学び合う
を大切に記事を書いていきます。

子育てが嫌で仕方ありません。どうしたらいいですか?

「そういう気持ちを、まずじっくり聞いてもらいましょう。」

そう答えたのが、
河合隼雄氏(京都大学名誉教授の心理学者)
彼の著書『心の子育て【誕生から思春期までの48章】』に書かれています。

https://www.amazon.co.jp/Q-Aこころの子育て―誕生から思春期までの48章-朝日文庫-河合-隼雄/dp/4022642777

専門家に話を聞いてもらう

子育てが嫌で相談する方は大抵は、自分を悪いと思うか、嫌に思ってる。
そう言った自責の念は怒りに変わりやすく。
それが子供に向くこともあり、家庭内が悪循環になりかねない。
専門家は矯正したり、治すのではなくて
専門家とは「一緒に考えて一緒に答えを見つけてくれる人」

叱ったり、なぐさめたりしなくていい

早期出産児が入院する病院でこんなエピソードがある。
早期出産児とは妊娠6ヶ月で生まれる子ども達。
そんな子どものお母さんは罪悪感から不安になり、
「ほんとはあんな子どもいりません」とか「死んでくれた方がいい」と言い出す。そこで、看護師や医者が「死んだ方がいいなんて何を言ってるんですか!われわれはこんなに頑張っているのに」と伝える。
確かにその方が正しいから、お母さんは言いたいことを我慢。
また別の人は「あなたの責任ではありません。しょうがないんです」と言うと、お母さんの言いたいことはそこで終わってしまう。

そんな病院に臨床心理士の方が勤めることになった。
お母さんを叱ったり、なぐさめたりせずにじっくりと話を聴く。
思い切ってマイナスの気持ちを肯定すると、プラスの方が動き出すと言うことがある。焦らずに自分の気持ちを受け入れることです。
その病院のお母さんは臨床心理士の方に話を聞いてもらうことで
「この前、死んだ方がいいと言ったけど、赤ちゃんも頑張ってますし・・・。」とだんだん変わっていく。

子どもも同じ

泣いたり、怒ったりしている子供に対して
「しょうがないでしょ」「すぐに怒らないの」と伝えると話を聞いてもらえずに
余計に怒ったり、泣いたり。または我慢したり。
そうではなくて、まずは「そうやね」と受け入れる。
そしたら、その気持ちが抜けるんです。

もやし的、補足

「子育てが嫌で仕方ない。」そんなお母さんに対して何ができるか。
河合隼雄氏の話は最初の関わり。
感情的になっている相手の話を、十分に聴いて気持ちが抜ける感覚。
その感覚は、次の話をする上でとても大切。
次の話とは、「子育ては嫌だけど、どうやって子育てするか」
十分に話を聞いたことで、これからのことを考える準備が整う。

話を聞くだけでなく、自分の気持ちも私は伝えたい。
そのためにも「まずはじっくり相手の話を聞こう」


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?