見出し画像

6章 「叱る」は「伝える」に変換する


わたくし、もやしの自己紹介

もやしの勤めるオルタナティブスクールは子どもがやりたいことをやる珍しい学校。3歳から12歳の子どもが毎日通っている。
・自ら考え行動できる人間に育つ
・全ての人が認め合う社会
・大人も子ども共に学び合う
を大切に記事を書いていきます。

ちょーおすすめ。
著書『スウェーデンに学ぶ「幸せな子育て」聴き方伝え方』


この記事の続き


「叱る」のデメリット

叱る時によく使う「怒鳴る」「脅す」「罰を与える」
この3つの叱り方の共通点は「恐怖を与える」ことです。

恐怖を与えることには3つの大きなデメリットがあります。
①なぜ怒られているかが理解ができない
②力での解決策を肯定して、子ども自身が攻撃的になる
③子どもの脳を傷つける可能性がある。

①なぜ怒られているかが理解ができない
恐怖により一時的に行動を変化させるが、根本的な理解がないためにまた同じことを繰り返す。同じような行動が繰り返すため、叱るのがエスカレートしていく。
子どもの自尊心や自己肯定感が失われる可能性がある。

②力での解決策を肯定して、子ども自身が攻撃的になる
力で押さえつけることに肯定的になるために、兄弟や周囲の人に同じような行動をとるようになる。また、親になった時に子どもに同じような行動をとる可能性がある。

③子どもの脳を傷つける可能性がある。
怒鳴ったり、暴言を浴びせることが続くことで、脳の前頭前野や聴覚野という重要な部分が萎縮したり変形することがわかっている。
脳が傷つくことで、理性や言葉の理解力などに影響が出ることが分かっている。

怒りをコントロールする3つの方法

①自分の怒りやすい場面を書き出す
②今日1日怒らないと決める
③怒りの6秒間を乗り越え方を決める

①自分の怒りやすい場面を書き出す
自分がどのようなことに起こりやすいのかを理解することで
冷静に怒りを回避する方法を考えることができる。

②今日1日怒らないと決める
親が自分自身で「怒っていい」と許している。ですから、今日1日怒らないと決めてみることで、「怒らない居心地のよさ」に気づいてもらいたい。

③怒りの6秒間を乗り越え方を決める
「困った」場面に遭遇した時の乗り越え方を想定しておく。
怒りのピークは6秒間と言われている。
・「今ここ」に集中する
今、目に映るもの、聞こえるものに意識する。
例えば「今息を吸っている」「車の走る音がする」
そこに集中することで怒りのピークの時間をやり過ごす。

・その場を離れる
場を変えて、気持ちを落ち着かせる。
子どもを置き去りにすることではない。離れる時は子どもの安全を確保した上で。

・落ち着くフレーズを口にする
「大丈夫、大丈夫」「大したことじゃないんだわ」など口に出して、6秒間を過ごす練習。

そのような親の姿をみることで、子ども自身が周囲の人と衝突した時にも、うまく乗り切る方法を身につけることができる。

「怒り」と「笑い」

「困った」場面に感情を冷静にするための方法として
自分が怒りを感じた場面で笑いに変えるツッコミワードを
あらかじめ考えておく。面白くなくていいです。

霜降り明星の粗品さん風ツッコミ。
例えば
子どもが片付けをしない
→「すごいテクニック。どうしたらこんなに散らかる!」
子どもが服を着ない
→「反抗期!絶対着た方があったかい!」
学校からの手紙を渡すのが遅い
→「タイミングが終わっとる!なんで今日」

ぺこぱ風ツッコミバージョン
何度言っても約束を守らない
→「何度言ったらわかるの!って回数を聞きたいわけじゃない。伝わらないなら私の言い方を変えてみよう」
整理できていないランドセルを発見
→ランドセルがぐちゃぐちゃ!ならこれからできるようになればいい
できないことは全部伸びしろだ。悪くないだろう。

これらの方法はあくまでも大人が自分自身の怒りとの付き合い方。
子育てのイライラが、少しでも減ればラッキー。

6章の続きはまた明日。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?