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7章 いちばん大切なこと


わたくし、もやしの自己紹介

もやしの勤めるオルタナティブスクールは子どもがやりたいことをやる珍しい学校。3歳から12歳の子どもが毎日通っている。
・自ら考え行動できる人間に育つ
・全ての人が認め合う社会
・大人も子ども共に学び合う
を大切に記事を書いていきます。

ちょーおすすめ。
著書『スウェーデンに学ぶ「幸せな子育て」聴き方伝え方』


この記事の続き

6章「叱る」は「伝える」に変換するの続き

変換するポイント5つ

①子どもの気持ちをキャッチする
人間は不快な状態では記憶に定着しない。子どもの気持ちを聴いた上で伝える。

②こうして欲しいを具体的に提案。理由も一緒に
「〇〇はダメ!」→「〇〇して欲しい」の言い方に変える。
突発的な行動は咄嗟に行動を止めることが必要なことがある。
その場合は、行動を止めた後に、ゆっくりとどうして欲しいかを伝えましょう。

③子ども自身を否定しない
「ダメな子」などの否定語を伝え続けると自信を失ってしまいます。
問題は子どもではなく、行動です。
困った行動の後でも、これまで通りの日常を過ごすことで
子どもへの愛情が変わらないことを意識して伝えましょう。

④分かってくれたら、認める
子どもの行動が改善されたら、それを言葉で認めることで定着します。
一度で行動が変わることはありません。長い目線で。
また、なかなか行動が変わらない時は、親の側のハードルが高すぎていないか
見直すいい機会かもしれません。

⑤間違えたら親も謝る。
頭で分かっていても、うまく伝えられないことがあります。
そんな時は、小さな子どもにも親が謝ることが大切です。
謝る親の姿から、真剣な態度や愛情、失敗してもやり直せることを学ぶ。

7章 一番大切なこと

「優しい子に育って欲しい」「自分で未来を切り開く人になって欲しい」
こうした長期的な目標が大切です。
一方で、親が日々奮闘しているのは、目の前の「やらなきゃいけないこと」です。
これらを短期的な目標と考えられます。

目の前の「短期的な目標」を達成することで「長期的な目標」を忘れてしまいます。
たとえば、「優しい子どもに育って欲しい」という長期的な目標があったとします。
さて、忙しい朝。子どもが遊びを終わりません。そんな時に厳しい口調で叱ったとしたら、「やさしさとはどんなものか」逆のメッセージを伝えることになります。
目の前の課題を乗り越えながら「長期的な目標」を達成するのは決して簡単ではありません。しかし日々の「困った」場面で、少しでも「長期的な目標」を思い出すことが大切です。

私(著者)も冷蔵庫に貼られた「周りも自分も大切にできる思いやりのある人に。健康で。自立して考える人に」を見ながら、思春期真っ只中の中学生と今日も向き合ってます。

おわり

もやしのかんがえ

著書『スウェーデンに学ぶ「幸せな子育て」聴き方伝え方』で
紹介した子供との関わり方の技術。
子どもが言われてすぐにできないように、大人だってすぐにはできない。
そのことを自分にも子どもにも刻んだ上で
自分に対するの理想と子どもに対する理想と現実とのギャップを良いも悪いもなく客観的に捉えることから第一歩。
例えば
長期的な目標は「優しい子どもに育って欲しい」
しかし、目の前のやらないといけないことをやるので精一杯。
理想とする関わりをできていないと自覚することが大切。
しかし、そこで自暴自棄になることが目的ではない。
逆に、あきらめる。そんな自分を認める。できないことをいくら頑張ってもできないものはできない。
「今できることは何か」を考える方にマインドチェンジ。

自分ができないことを認められれば
教育機関など第三者にお願いする方法や
子どもに、理想する関わり方ができていないこと打ち明けてみたり
子どもに対する寛容さを、新たに手に入れることができる。

今まで見えていなかったことが見えてきて
自ずと状況が変化してくる。その変化を成長と捉えていく。

まずは、できていない自分にやさしくしてみてはどうだろうか?


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