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犬猿の仲!?ケンカしてぶつけ合う気持ち

わたくし、もやしの自己紹介

わたくし、もやしの勤める学校は、子どもがやりたいことをやる珍しい学校。
3歳から12歳の子どもが毎日通っている。

・自ら考え行動できる人間に育つ
・全ての人が認め合う社会
・大人も子ども共に学び合う

を大切に記事を書いていきます。

大切なケンカ

わたくし、もやしはケンカはとても大切なことだと考えている。
ケンカとは意見の相違から生まれる。
そして、感情のコントロールをできなくなっている時に
ケンカと呼ぶのではないか。
感情のコントロールができているときは「話し合い?」

自分と全く意見が一緒の人など、この社会に存在しない。
そんな社会の中で、どのように関わり合いながら生きていくのかを
ケンカを通して学ぶことができる。

もちろん、暴力(言葉の暴力)で相手を押さえ込んで、言いなりにするようなケンカはしっかりとスタッフ(先生)がサポートとして、当事者同士が納得いくように関わり合っている。

直接話したくない

A君とB君はケンカをよくする。
下記の記事も2人のケンカ。

ケンカをしても、スタッフが話を聞くだけで気持ちは切り替わり
互いに自分の嫌だった気持ちをぶつけ合うケンカをしていない。
2人のケンカは「バカ」「お前ともう遊ばない」などの感情をぶつけるのみ。

感情のぶつけ合い→スタッフに話を聞いてもらう→落ち着く→遊び出す
このパターンを、繰り返しをしていた。
互いに直接相手と話すことを避けてきた。

そんな中、またケンカが始まった。

煽るのやめろ!

いつものように、野球をしていた子ども達。
子ども達は本気で野球に取り組んでいる。負けたくない気持ちがとても強い。
そのため、ミスがあると怒るし、点数が入ると喜ぶ。
本気の戦いを繰り広げられている。
「遊びなんだから、そんな無気にならない」でという冷めた言葉はどこにもない。
それが私は好きである。

だからこそケンカが起きる。
先に10点取った方の勝ちというルールで進めていた。
そして最後の10点目が入って時、A君がB君に怒り出した。

A君「そんな煽り方するな!ムカつくんだよ!」
 「前にお前も、煽ってきたから俺も煽りながら帰る!」

最後の10点目を得点する時に
B君が、後を見ながらゆっくりと歩いて、余裕の表情を見せていたことに対して
怒っているようだった。

怒っていた2人だが、いつものパターンになりそうだった。
感情のぶつけ合い→スタッフに話を聞いてもらう→落ち着く→遊び出す

もやし「直接話さないから、自分の気持ちを相手に伝えられなくて、また同じケンカしている。直接話をしようよ」と促した。

怒りの感情のぶつけ合い→気持ちの話し合い

2人が庭で対面した。
・今日のことについて
A君「10点目の煽ったのやめてくれる」
B君「相手チームの友達も煽っていたから、自分も煽った」
友達に確認したところ、喜んでいただけで煽っていたつもりはなかったらしい。
B君は自分の勘違いと煽ったことは悪かったと認めた様子。
A君もB君も今日のことは納得。

ただ、まだモヤモヤしていることがある。
それはまだ、話し合われていない以前のこと。

・以前、起こったことについて
A君「前のケンカをした時に、煽りながら逃げるように場を離れていったことについて、まだ怒ってる」
B君「その時、俺も嫌なことを言われたから、それに言い返しただけ、俺だけが悪いわけじゃない。」
A君「煽りながらどっかにいくのやめて。話したいことがあるなら目の前で話してほしい。」
B君「話そうと思って近づいてら『こっち来るな!あっちいけ!』と言われた」

もやし「どうしたらいいのか、難しよね。私も分からない」

A君「どっちも黙ったらいいんだよ」

互いに相手の気持ちが分かってきた。
A君はB君の言動が理解できずに、拒否しているような感じがあった。
しかし、B君の気持ちを聞いて、少しではあるが理解できた部分があったようだ。

続いて、怒った時の表し方について話だ進んだ。
B君「A君の怒った時に物を投げるの嫌なんだよね」
A君「そんなこと言うなよ」
もやし「A君もB君の怒った時の行動で嫌なことを言ったらいいよ」
A君「ケンカの後に、友達とコソコソと悪口言うところ嫌だ」

冷静な今だからこそ、相手の気持ちに耳を傾けられる。

だいぶ、長いこと話をした。
2人とも言いたいことは言い合った。そんな雰囲気を感じて
B君「ケンカ終わってもいい?」「話したいことない?」
A君「ない」
B君「やったー、遊ぼう」
A君「・・・・・。」「ああゆうところもムカつく」ボソ

ここが俺の問題

言いたいことは言い合った。互いに納得できるまで話はしたけど
A君は切り替えるのに時間がかかる。(B君に比べて)

もやし「あとは、A君自身のこと。自分で自分をどう楽しませるか、気持ちを切り替えさせるかだと思うよ」と伝えた。

A君「分かってる。ここが俺の問題なんだよな」ボソ

そう言ったA君は、気持ちを切り替えるためなのか
1人で遊び出した。

最後に

冷静な時だからこそ、
売り言葉に買い言葉で、脱線した言い合いではなく
相手に伝えたかった「勝った時の嫌な態度」を深掘りすることができた。

そして、溜まっていたモヤモヤした気持ち。
互いの煽る行動や怒った時の嫌な表現方法にまで話をすることができた。

これでもう同じような行動を繰り返さない!
とうまくは出来ないことも3人で話した。

癖のようなもの。そう簡単に直るものではない。
しかし、相手が嫌な思いをしている。直したいと思うことが第一歩だと思う。

これから、たくさんの人と出会い、気持ちの違いを感じることがたくさんある。
その時に、自分の気持ちを伝え、相手の気持ちを受け止める。
自分自身の不安や怒り、悔しさや嫉妬、さまざまな感情と向き合いながら、コントロールする。

私は今でも出来ているか怪しいものだ。

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