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気持ちを聞き合う文化

わたくし、もやしの自己紹介

わたくし、もやしの勤める学校は、子どもがやりたいことをやる珍しい学校。
3歳から12歳の子どもが毎日通っている。

・自ら考え行動できる人間に育つ
・全ての人が認め合う社会
・大人も子ども共に学び合う

を大切に記事を書いていきます。

互いの気持ちを聞き合う

友達に叩かれて泣いている子どもがいる。
友達を叩いた子どもがいる。

叩かれて泣いている子どもの、気持ちに寄り添いやすい。
言い換えれば、共感しやすい。

叩いた子どもの気持ちに、寄り添うのは難しい。
理由はどうであれ、暴力を振るったからである

しかし、こんな状況だからこそ学びのチャンスでもある。
(どちらの子どもにとっても)

互いの気持ちを聞くことで、理解できることと理解できないことが明確になる。
そして、どちらもその人だと認める。
認めた上で、互いに納得いく答えを探す。

そんなことを日々、繰り返しやり続けている。

親子ケンカ

保護者のお母さんから
Aくん(6年生の男の子)のお家での様子を聞いた。
Aくんは学校に4年間通って、いっぱいケンカをして気持ちを伝え合う体験をした。そんな男の子。

お家で弟とお父さんがケンカを始めた。
Aくんには関係のないケンカ。
最初は気付きながらも、そのままで、なにも言わなかったらしい。
しかし、少しずつヒートアップしていく弟とお父さんの声。

Aくんが動き出した。

Aくん「お父さんの気持ちわかるけど、弟の話を聞こうよ」
と言って弟の話しを聞くように声をかけた。

細かなやりとりは、お母さんから聞けていない。
しかし、弟とお父さんの間に入って、2人の話を聞いたようだ。

お父さんはAくんの、大人びた態度を見せられて
少しずつ冷静になり、我に返ったそうだ。

お母さんが言うには「まるでスタッフ(先生)のようだった。」

体験から学ぶ

4年間も幾度となく、気持ちを聞かれ、相手の気持ちを聞いて進んでいった。
納得することもあれば、納得のいかないこともある。
イライラした気持ちを泣いて、ぶちまけたこともある。

そんな時に、近くの大人が寄り添ってくれた体験が、今のAくんの行動の根源なったに違いない。
そう信じて、これからも子どもと関わり続けようと思った嬉しい出来事。

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