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子供がやりたくないこともやる学校

わたくし、もやしの自己紹介

わたくし、もやしの勤めるオルタナティブスクールは子どもがやりたいことをやる珍しい学校。3歳から12歳の子どもが毎日通っている。
・自ら考え行動できる人間に育つ
・全ての人が認め合う社会
・大人も子ども共に学び合う
を大切に記事を書いていきます。

やりたくないこともやる学校

私もやしの学校はやりたいことをやる学校。
なぜなら、子どもが心から行動したいと思った時が何かにチャレンジするタイミングだからである。
しかし、やりたくないこともやる学校。
それは、その学びのタイミングを作りたいと思っているからである。

やりたくないことをやらないといけないのか
大きく2つを考えている。
「片付け」を例にして考えていく。

①やってくれないと困るからやってほしい。
子供が片付けをやらないことで部屋が汚くなって
私が嫌だから片付けして欲しい。私が代わりにやるのは大変だから嫌だ。
今困っていることがあり、それを改善するために片付けをして欲しい。
だから、やりたくない片付けをやってもらいたい。

②やってくれると子どもの学びになるだろう。
私が片付けを代わりにやれる。私が片付けをしなくても困らない。
しかし、子供にとって今後片付けをできるような大人になって欲しいので、やりたくない片付けをやってもらう。

今困っていることなのか、成長を考えてのことなのか。
2つの共通点として、どちらも伝える側の価値観が影響していること。

①についての価値観は
今片付けがしてくれなくて困っているのは、伝える側が汚い空間が嫌いという価値観があるから。

②についての価値観は
大人になって片付けができないことは困るという価値観。
片付けできないことが悪いことではない。できないなりの対応だって取れる。
(大人になって片付け代行を雇っている人はいくらでもいる)


要するに、価値観が違いが、やりたくないことをやってもらう時にはつきまとう。
だからこそ、自分の価値観を押し付けるのではなく、ゆっくりとその価値観をすり合わせることが必要である。

早く寝て欲しいけど早く寝てくれない

例えば、早く寝ることについて
早く寝て欲しいけど、早く寝てくれない。
早く寝てもらえるような工夫をして、早く寝てもらえるように関わる。
「早く寝たくないのはどうして?」子どもの気持ちを聞いて反映する。
そうやって、やりたくないことを話を聞きながらやってもらう。
ここに関しては異論はないし。
子どもの気持ちを大切にして、関わることで子どもの自尊心も育まれる。

しかし、そもそもなぜ早く寝て欲しいの?
そこのところを語らずして、子どもの話を聞くだけでは、子どもの中で疑問が拭えない。そこが話されていないのに、早く寝るための工夫がされることは土台がないところに積み上げているようなもので、気持ちは積み上がっていかない。

早く寝たくない子供と早く寝て欲しい大人の価値観。感覚。気持ちゆっくりと擦り合わせることが大切。
その後に、互いに納得のいく工夫をすることで積み上げていく。

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