趣味の話② 音ゲー 高校part1

前回の記事はこちら↓

小学生の頃からゲームセンターに通う不良少年であったが、高校受験のときはさすがに我慢しようという分別はあったらしい。


中学3年生で塾に通うようになって初めて勉強が面白いと感じ、自然と音ゲーをやらなくても何も感じなくなっていった。これで音ゲーは引退か。そう考えるようになってきた。


ここまでを振り返ると、中学生までの私のゲーセン人生は、漫画「ハイスコアガール」の主人公「矢口春雄」になんとなく似ている。ヒロイン「大野晶」のようなゲームが超絶上手い彼女の存在を除いては、、、

(ハイスコアガールは本当に面白いのでぜひ読んでほしい。)


私の地元はどがつく田舎だったので、近くに私立高校など無く、受験校は第一志望の公立高校1本勝負だった。絶対に落ちることは許されない。そう思って勉強に励んだ。


受験当日、振り返ってもなぜかあまり記憶にない。得意だった理科の出来がいまいち良くなかったことと、同じ中学から来た女の子が、数学の出来が悪くて泣いてしまったことは辛うじて覚えている。


そして合格発表の日、奇しくも東日本大震災と同じ日、私は第一志望の高校に合格した。合格者掲示板に書かれた自分の受験番号を目にした後、大地が大きく揺れたことは、受験当日以上に鮮明に覚えている。


高校入学後、サッカー部に入部。受験の時あれだけ燃えていた勉強の熱も冷め、最初のテストの順位は290/350とかだった気がする。


部活で忙しかったが、受験も落ち着いたので久しぶりにゲームセンターに行き、太鼓の達人をプレーすることにした。


ゲームの筐体を見ると新しいバージョンになっている。知らない曲もたくさんあった。浦島太郎の気分を味わいつつ、初めて見る☆10の曲をプレー

「燎原ノ乱」


クリア失敗。。。


は?ナニコレ。難しすぎる。自分が下手になったのか、ゲームがインフレしているのか。おそらくその両方だった。


そして、何日かゲーセンに行っていると、昔遊んでいたゲーセン仲間とエンカウントした。そこでも仰天。彼らは見違えるほど上達していたのだ。

完全に置いていたかれた。。。


そこで音ゲーのモチベーションが完全に消え失せる、、、


わけがなかった。今の自分なら引退していただろうが、当時はまだ若くエネルギッシュだったのか、反骨精神で音ゲーのスイッチがオンになった。


もっと上手くなりたい!さながら豪指の矢口春雄の復活だ。


私は再びゲームセンターに行くようになった。そして、高校では悪い仲間ができ、部活の無い日は彼らと自転車でゲームセンターに通うのであった。この友達との関りが、今後の私の音ゲー人生を大きく変えてゆくことなったのだ。


今日はここまで、次回は高校生編後編です。


追記

『ハイスコアガール』(押切蓮介)を初めて読んだのは私が高校2年生の時だった。内容は格闘ゲーム(格ゲー)にハマる主人公「矢口春雄」と、同じ小学校のお嬢様だけど格ゲーの実力はプロ級のヒロイン「大野晶」によるラブコメディーだ。時代背景は1990年代。ゲーセンブームに火が付き始めたころの時代である。当時私は、主人公の矢口君が楽しそうにゲームをしている姿を自分と重ね合わせ、ハイスコアガールを読むことで音ゲーのモチベーションをあげていた。諸事情あり、大学3年生で再びハイスコアガールを読んだとき、驚いたことに当時とフォーカスが全く違ったのである。そう、時を経てこの漫画の恋愛的側面がようやく理解できるようになっていたのだ。(なにせ大学に入るまでレンアイというものをしたこともなかったのだから。)その時私は漫画を読みながらぼろぼろ泣いた。こんなに泣ける話だったの??同じ漫画で2回も楽しめるなんて、私はなんとお得な奴だ。今や『ハイスコアガール』は私の人生で最も大切な本の1つである。

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