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現役医学生が読む医学漫画は?(11月20日最新巻発売!)

 こんにちは、すい@医学生です。最近の医学生はどんな医学漫画を読むのか?ということで、この記事を書くことにしました。(私や友人調べ(笑))

 今回紹介する漫画は2019年に発売と比較的新しい漫画で、総合診療科がテーマの本です。(今度新しく4巻がでるらしいですよ)
 特に、某医学部の先生がお勧めしていることもあり、それで興味を持ったという医学生も多いでしょう。
 一般の方が読んでも分かりやすく、大変面白い漫画です。メルカリなどでも人気で直ぐに売れてしまいます。
 勉強にもなるし、面白いし一石二鳥なんです。お子さんがいらっしゃる家庭などでは子どもの良い勉強にもなるかと思うので、是非お勧めしたいです。

 それでは、前置きはこれくらいにして中身を紹介しますね。
 では、どんな漫画かというと…

 「19番目のカルテ徳重晃とくしげあきらの問診」

です。(著者とは何の関係もございません)

 実は、リンクに貼ったこのサイトで1~3話まで無料公開されています。(2021年10月17日現在)このようにサイトで、気軽に読むことができるのも大きな魅力ですね。

 では、大まかにどのような話なのかご紹介しましょう。(若干のネタバレがあります。見たくない人は飛ばしてください)

 整形外科出身の主人公?滝野が、心臓疾患を見逃してしまうところから始まります。滝野は心臓の専門ではありませんので、患者の病気のサインがあったにもかかわらず見落としてしまったのです。
 その後、総合診療科徳重晃先生に心臓疾患があることを指摘してもらいます。総合診療科は専門の科がないからこそ、幅広い知識に対応しており、どんな疾患においても患者を診ることができるのです。つまり、患者の病気のサインに気づく上ではプロであると言えます。
 そこで、滝野は専門の知識があったとしても、それ以外の症状に気づく能力に乏しく、自分の科に来てくださった患者すら救えなかったことにショックを受けます。
 患者にとっては、その先生の専門など知ったことではなく、救ってくれるか否かの二択なのです。
 段々と総合診療科に惹かれていく滝野は、遂に総合診療科に移動し、先生のもとで医学を学びながら、成長し、患者を助けていくお話です。
 実際の疾患に基づいて追い非常に勉強になります。ぜひ、一度手に取ってみてはいかがでしょうか?

 実は、私この漫画を読んでハッとしました。なぜなら、実際、医学生の実態としては、自分の興味のある分野については専門家も驚くくらいの知識を身に着けている一方で、興味のない科や範囲については授業すらも聞いていないということが起きているからです。(笑)
 興味のあるなしによって、かなり知識に幅ができてしまっていることは否めず、これが患者の命にかかわることもあるのなら、とんでもないことだと思いました。
「この科になるつもり」と決めることで、それ以外の分野を自然と排除してしまっているように感じます。

 ある分野に興味があることは大変良いことですが、ぜひ最後まで自分の専門は決めないというような気持ちでいることが自分の知識の幅を広げることに役に立つのでは?と考えた今日でした。

 以上、さっそくどうでもよい記事を書いてしまい、すいません。最後まで読んでいただきありがとうございました。


 


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