『SPACE OUT !』歌詞解説
『SPACE OUT !』の歌詞について書いていく。この曲はぼくが初めて「酒飲んで歌詞でも書いてやろう!」と考えてサイゼリヤで朝から晩までひとり飲みした時に書いた歌詞だ。
当時、とにかく苛立ってた気がする。毎日忙しいはずなのに大した結果も得られず、自分の出した答えは他人から認めてもらえず、何やっても微妙な結果。苛立つことにも飽きてきて一旦1人の時間を何もせず過ごしてみたらフワッとやる気と歌詞が浮かんできた。
「考える前に行動だ!その前に一旦休憩だ!」
休憩あるのみ!ダラけた先に見える世界を歌詞にしました。
他にもアルバム『MIRACLE MILK』の楽曲の歌詞を掘り下げて書いてる記事があるのでチェックしてみてね!
歌詞全文(読み飛ばし可)
『SPACE OUT !』
散っていったチキチキなビート
チリっと焦がせばスペースアウト
ハイハット16に身を任せれば未来のスネアがついてくる(カモン!)
コンビニで買ってきた缶チューハイとミッドナイトローテーション
心配 するなと言ってもみんな明日が怖いのだ!
space out!(ダレろ ダレろ)
space out!(ダレろ ダレろ)
space out!(ダレろ ダレろ)
さあ 何にもしないをする だけ
放り出された宇宙空間
何にもしなくていい2週間
いつの間にか崩れてく習慣
自己肯定感ペシャンコ空缶
(かーん!)今夜も始まりました
意味のない風呂場の自問自答
決勝戦!あの頃の自分vs
本気になった今の自分
いつまで経ってもシンジくん気取り
逃げちゃダメ状態全部後悔
大航海時代の到来
何回読むのこのアドベンチャー
ダラダラの実食べて
やる気だけが溺れてる
考える前に行動だ!
その前に一旦休憩だ!
space out!(ダレろ ダレろ)
space out!(ダレろ ダレろ)
space out!(ダレろ ダレろ)
さあ 何にもしないをする だけ
バイタリティブッ飛ばす
かつて溢れてみなぎったモチベーション
だけど go downでcool downだ
まるで打ち上がるだけで不発の花火
ゲンナリくんです
やる気は出すものじゃなくていつの間にかそこにあるもの
バッテリーが上がってる
こんな自分も愛してく
考える前に行動だ!
その前に一旦休憩だ!
space out!(ダレろ ダレろ)
space out!(ダレろ ダレろ)
space out!(ダレろ ダレろ)
さあ 何にもしないをする だけ
散っていったチキチキなビート
チリっと焦がせばスペースアウト
ハイハット16に身を任せれば未来のスネアがついてくる(カモン!)
コンビニで買ってきた缶チューハイとミッドナイトローテーション
心配 するなと言ってもみんな明日が怖いのだ!
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SPACE OUT ! の意味
タイトルになっている「SPACE OUT」というのはスラングとしての意味を持っていて
もとの意味は、間をあける、スペースを(故意に)取るですが、スラングではぼけっとするやぼーっとする、忘れるといった表現
となる。このタイトルの通り、この曲は「ぼーっとする」がテーマとなっている。「ぼーっとする」のって意外と難しかったりもする。何かしないと落ち着かないというか、時間を無駄にしてしまってるような気がするし、心がざわついてしまったり。
ぼーっと過ごしてても勝手に頭の中で考え事してしまって嫌なこと思い出したり明日の予定を辿ったり。気付いたらスマホ触ってるしね。なぜこんなにも忙しくしてなきゃ落ち着かないのか。
そんなことを考えてる時期に『くまのプーさん』の実写映画『プーと大人になった僕』(2018)のプーさんのセリフを思い出した。
「何もしないをしてるんだ!」プーさんは何もしないをやってるから忙しいらしい。これは一体どういうことなんだ。
『何もしないをするだけ!』について
歌詞の中にも出てくる「何もしないをする」という行動は今やぼくの最も大事にしてる哲学であるかもしれない。実際に本当に何もしない訳ではなく、行動までの順番が1番スムーズなのがこの考え方なのだ。
普通、何か行動に移すとなるとまず「考える」から始まってその後に「行動」があって、疲れたり集中が切れたら「休憩(何もしない)」というように
「考える」→「行動」→「休憩(何もしない)」→「考える」or「行動」...
と続いていく。これは考える事と行動を目的にした思考で、すごく当たり前で、すごく具体的かつ生産的であるように見える。だけど、あんまり面白くない!
逆に「休憩」をメインの目的として、行動を後に付け加えると「考える」がワクワクに変わるし、ワクワクした状態で「行動」を迎えることができるとクオリティも早さもかなり上がる。そして、何より面白い!
小学生の頃なんて休み時間に命かけて学校行ってたもんね。昼休みにドッヂボールをするために学校行ってるようなもんというか、授業なんて二の次だった。え?みんなそうだったはずでしょ?友達と遊ぶために学校行ってたよね?まさか本気で勉強するために学校行ってた人いる?いたとしても少数派だと思う。なのに大人になった途端に「仕事は仕事!遊びはその後!」みたいなね。おかしいって。そんなんでいい仕事出来るわけないじゃないか。
真面目になるのは後回し!まずはぼーっとしましょうっていう歌
勉強や仕事のようなやりたくないことから逃げる為にぼーっとするって訳じゃなくて、あくまでその「やりたくない」を「やってもいいかも?」くらいに持っていく。そんな時間なのかもね。ぼーっとするってのは。
それに、ぼーっとするってのはコスパが良くて、早い時は15分もぼーっとするだけで頭スッキリしたりする。それでもかなり満足感あったり。
休みの日に本当に何の目的も持たずにとにかく家を出てみるってのもあり。これもまた子どもの頃のような感覚。ぼくはよく何も考えずに自転車で1時間くらい先まで行って現地のレトロゲーセン行ってみたり、やったことないゲームに100円玉入れてみたり。知らない神社にお参りしてみたり、知らない画家の展示やってる美術館行ったり。その時その時で思いついたことやって飽きたらそこから近くに友達いないか探して呼びつけたりしてる。友達見つからなかったらライブハウス行けば誰かに会えるし。
小学生の頃の休みの日を大人バージョンで再現してる感じ。暇だからひとりで公園行って友達探しにいく感じと似てる。
結局これで充実した一日になったりするからね。
有意義な時間を過ごそうとしてスケジュールたて過ぎると結局予定に追われて有意義じゃなくなる。だから、真面目になるのは後回し!まずはぼーっとするってのが大切なんだよ。
時間を無駄にする。それが1番効率が良かったりして。
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