未曾有の大災害が起こった時ボルダリングはどうなるのか

唐突なんですけど、昨今日本中で自然災害による被害が多発してるじゃないですか。

実際にジムの集中している首都部が渦中に巻き込まれたら勿論登ってる場合じゃないんですけど、そうなったとしてそこからクライミング業界は立ち直れるのかなって言う不安があるんですよね。

野球とかサッカーは最低限の物があれば一人でも練習できるじゃないですか。メジャースポーツだから競技自体が復興支援に繋がるし、他国からも支援を受けやすそうだし。

でもジムでのボルダリングは中々難しそうですよね。ジム自体が生き残っても、今のボルダリングジムの環境って社会に余力があるから成り立っているものであって、そうではなくなったら一瞬で黎明期に逆戻りするんじゃないかなって。

クライマーは登らないと死んでしまう生き物なので、相変わらず登ってはいるんでしょうけれども、外岩を登るか、再び主流になるであろうまぶし壁を登っていそうですよね。

そうなったら新しい世代のクライマーはごっそりいなくなるんだろうな。

何が言いたいかって言うと、今のボルダリングを取り巻く環境って近年急速に発展したので、そこだけ見るとめちゃくちゃ脆い基盤の上にあるんじゃないかって思うんですよ。

登るって言うこと自体は人間の原始的な動作で短距離走とか水泳とかと同じなのに、競技としてのクライミングは環境の整備に特に時間もお金もかかるって言う。

表面上はソロスポーツなのに課題と言う供給がないと成立しないって、こんなスポーツ他にあります?ソロスポーツじゃなくても中々ないと思うんですけど。

そういう意味ではスピードクライミングが競技としては一番しっくりきますね。

クライミングをスポーツクライミングとしてパッケージングしたから大衆化したのは間違いないんですけど、なんか無理をしていると言うか、歪に感じる部分があるので、災害やなんかで余力がなくなった時に一気に衰退、とまではいかなくとも、時代を逆行しそうだなと勝手に思っているのでありました。

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