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見捨てられ不安が強い愛着障害の特徴=嫉妬させたがる

愛着障害の人は見捨てられ不安を持っていることが多いです。

それにより様々な試し行動をしてしまいます。その中の一つに嫉妬させようとする行動があります。

あなたも他の男性の存在を匂わせたり、実際にデートに行ったりしたことはないでしょうか?

しかし、こんなことをしても見捨てられ不安は克服できません。それどころか彼氏に嫌われる可能性のほうが高いです。

不安型は見捨てられ不安により試し行動をしがち

愛着障害の中でも不安型のスタイルを持つ人は恋人に嫉妬させるような行動を取ることが多いです。

オークランド大学のニコール・バルバロ博士らの研究でも恋愛に依存し、拒絶や見捨てられる可能性に過敏な不安型の愛着障害者ほど恋人に嫉妬誘導を用いる可能性が高いことが分かっています。

見捨てられ不安の強い人は恋人のちょっとした言動でも「私のことが嫌いになったんだ」と思い込んでしまうのです。そして過激な試し行動を取ってしまいます。

恋人が嫉妬してくれると安心する

不安型の愛着障害によって自分に自信が持てない人は常に恋人からの愛情表現を求めます。それによって安心しようとするのです。

しかし自分の期待通りの行動を恋人がしてくれないと、不安や怒りといった感情が起こります。

それらはやがて「私のことが嫌いだから愛情表現をしないんだ。見捨てるつもりなんだ」という歪んだ考えへと移行します。

しかしそれでも愛されていると思いたいので嫉妬させるような行動を取り、恋人が嫉妬してくれることで安心しようとするのです。

恋人を罰してやりたいという気持ちで嫉妬させている人でも心の底には「愛しているという反応を返してほしい」という欲求があることが多いです。

試し行動を続けると見捨てられ不安が強くなる

見捨てられ不安によって、嫉妬を誘発させ続けるとどうなるでしょうか?

恋人は疲れてしまいます。傷つくこともあるでしょう。そして「あなたとは一緒にいられない」と考えてしまいます。

するとあなたは振られてしまいます。

そしてあなたは「ほら、やっぱり私は見捨てられるタイプなんだ」と思い込みます。

すると次に誰かと付き合ったときは余計に見捨てられ不安が強くなりますから、さらに異常な試し行動を取ってしまいます。

そしてまた振られるという負のループを繰り返してしまうのです。

見捨てられ不安を克服したいのであれば、まずは試し行動をやめることです。

特に嫉妬させようとして取る行動は見捨てられる可能性を高めるだけなのです。

参考文献:Barbaro, N, Pham, M. N., Shackelford, T. K., & Zeigler-Hill, V. (2016). Insecure romantic attachment dimensions and frequency of mate retention behaviors. Personal Relationships, 23(3).

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