見出し画像

「忙しい」と言っているあなたに未来はない

「いやぁ、最近バタバタしてまして」

私はこんな常套句なんて無くなれば良いと思ってます。

割と使われているフレーズですし、多少迷惑をかけてもこう言えば許されちゃう雰囲気があるんじゃないですか。

ただ、対象なりともまわりに迷惑がかかっているのは事実ですし、この状態を気にせず続けているのはどうなのかな、と。

こういったキャパオーバーの原因の多くは「仕事を詰め込みすぎ」なんですよね。要するに売上を求めすぎているってことです。

仕事があればどんどん取るのが正解だった時代もあるでしょうが、今はそうじゃないのかな、と。私自身はキャパのギリギリまで仕事を入れないようにしています。

一定レベル以上の仕事を入れてしまうと、売上が増えるメリット以上にデメリットが大きいと思ってるからなんですよね。

キャパのギリギリまで仕事を入れることで起こるデメリットは大きく2つあります。

仕事の質が落ちる

仕事がキャパギリギリになってしまうと、一つ一つの仕事に対するクオリティーが下がっていくんですよね。

例えば、打ち合わせの事前準備に1時間かけていたものが15分になれば、それだけ打ち合わせの質も下がるじゃないですか。

今ではこんな事はありませんが、サラリーマン時代は業務量もかなり多かったので、十分な準備ができずにクライアントとの打ち合わせをしていたことも多々。

時間が取れればもっと仕事の質を上げることができたでしょうし、クライアントの満足度も高めることができたと思っています。

また、飲食店などでも本来のキャパを超えるお客さんを受け入れることでキッチンのオペレーションが崩壊してしまうことが考えられます。そうなると、調理の質が下がり客離れにつながってしまうこともありますよね。

例えば、ラーメン屋の「なんでんかんでん」の話。(社長がマネーの虎にも出ていたラーメンチェーンです)

最初はしっかり仕込んでいたスープもお客さんの激増で追いつかなくなり、ついにはスープを薄めて出すようになったそうで。仕込みのキャパでは1日300杯が限界だったところを1200杯売り上げがあったようなので、4倍に薄めてたってことですかね・・・

一日の提供数を決めて事前に整理券を配布している佰食屋とは真逆ですよね。

新しいチャレンジができない

もう一つのデメリットは、新しいチャレンジができなくなることです。これは仕事の質が落ちること以上のデメリットだと言っても良いと思っています。

時代の変化は年々早くなっていますし、永続的に安定する仕事なんてありえないじゃないですか。10年どころか2〜3年でビジネスモデルが変わってしまうことも珍しくないと思います。

そう考えると、一定のキャパを残して新しいチャレンジをすることは必須だと思うんですよね。すぐにお金になるならないは関係なく。

私自身、ブログやSNS等での発信に一定の時間を使っていますが、一般的な税理士業務以外のスキルを磨くという目的もあったりします。

ブログを続けていればSEO対策などの知識も身に付きますし

・実際にどのような記事が読まれているのか

・狙ったキーワードでの流入がどの程度あるか

など実践することで身に付くものも多いです。

また、最近はYouTubeを始めましたが、動画編集も自分で行うことで新しいスキルや目線が身に付いたと思います。

今のところ動画編集は仕事になるレベルではありませんが、編集の過程を理解することは喋り手として仕事をする上でも大切かな、と。

このように、新しい取り組み自体がすぐにお金につながらなかったとしても、本業との相性が良ければ、本業の価値を高める事は可能です。

私自身も、クライアントからブログなどのウェブ発信について聞かれることもありますし、それは1つの価値になっているんじゃないかなと。

どれくらいキャパを空けるべきか

これに関しては正解はありませんが、少なくとも仕事時間の2割程度は空けておくことは必要だと思います。

1日8時間働くなら1時間半〜2時間はあえて違うことをするイメージですかね。

私はもう少し多く、日中の4割程度は税理士業以外のことに時間を使っています。時期によっては丸1日ガッツリ税理士の仕事をすることもありますが、年間を通せばこれぐらいのイメージかな、と。

情報収集をしたり、ブログや動画を作ったりという感じです。

1日8時間どころか10時間以上働いて、しかも100%目の前の仕事に向き合っているようではかなりヤバイんじゃないかと思います。サラリーマンならまだしも、経営者やフリーランスにとっては致命的でしょう。

いざという時に本業以外で少しでも収入を得られるかどうか、これは過去にどんなチャレンジをしたかにかかっています。

別に大金を払ってセミナーを受ける必要はなく、むしろ自分で考えて試行錯誤したことが価値になると思いますよ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?