怪しい業者に近付かないために知っておくべきこと
まだこんなことをする人がいるのか・・・
「税理士いらず」なるサービスを見た時の私の感想です。
税金の相談には税理士でないと乗ってはいけないのですが、平然と素人が有料相談を受けるという例は今までもありました。
しかも、それをSNSで告知するという大胆さ。
他の分野でも「アウト」なサービスがあったりしますが、これに関して皆さんに知っておいて頂きたいことがあります。
それは、「違法なサービスを提供する人は倫理観が欠如してる」ということです。
こういった法律を無視したようなビジネスをする人は、クライアントよりも自分のことが大切だと考えています。
そして、クライアントのことを金づるとしか思っていないんですよね。
なので、ヤバイと思えば平気でクライアントを放置してばっくれますし、取り残されたクライアントが途方に暮れるということも。
実際に税理士いらずでも被害にあってる方がいるようです。
怪しさには理由がある
冒頭に「税理士ではないと税金の相談には乗ってはいけない」とお話ししたました。しかし、そのことを知らない人もいるでしょう。
とは言え、一般的な税理士のコストより圧倒的に安く相談ができるのは「何か裏がある」と疑う慎重さは必要じゃないかな、と。
商品やサービスの購入を検討する場合、ネットからいくらでも情報取ることができますよね。
例えば、家電であればレビューを見たりとか、飲食店で食べログの星をチェックしたりとか。
もちろん、根拠のない批判的なコメントもあると思いますが、総合的に判断すれば信頼できる相手かどうか分かるはずです。
また、Google検索だけではなく、TwitterなどのSNSの検索も有効です。SNSの発信で「何となく怪しい」と感じることも実際にはありますし。
相場に比べて極端に価格が安い
メリットばかり書かれている
セールスの圧力が強い
契約条件が曖昧
といった業者は基本的には注意した方が良いと思います。
あと、オンラインで募集していれば「特定商取引法に基づく表記」も必須です。
もちろん、安さにしっかりとした理由があれば別ですし、総合的に判断して自分に合っていると思えば試してみるのも良いと思いますが。
継続的なサービスに申し込む際の注意点
長期的な契約になりがちなコンサルティングなどに申し込む際には、
契約書を確認する
マイナス面を確認する
といったことは必要だと思います。
それぞれ、どういうことか説明しますね。
契約書を確認する
単発の取引でも契約書があるに越したことはないですが、継続契約の場合は特に確認しておくべき事項です。
継続契約は、期間も長く、トータルの金額も大きくなりがちですから。契約書がないというのは論外です。
現実にはDMのやり取りだけで高額のサービスを申し込ませたりする例もありますが、こんな話には引っ掛からないようにして下さい。
「契約書を確認させて下さい」というのが怪しい業者の見分け方の一つです。
また、契約書はすぐサインせず
業務内容
契約期間
金額
更新の条件
解約の条件
ぐらいは最低限チェックして下さい。
どんなサービスを、どれだけの期間、いくらで受けるのか。期間は延長されるのか、どうやったらサービスを止められるのか。
普通に気になりますよね?
これすら確認せずにDMで申し込んでしまうのは、申し込む側にも責任があると言われても仕方がないです。
マイナス面を確認する
どんなサービスであれ、「世界中の誰にとってもメリットがある」なんてことはあり得ません。
私の仕事である税理士やコンサルティングでも同じです。
経理改善のコンサルでは、依頼者の経理の業務量が少ないため、コンサルで得られる効率化のメリットよりも費用負担が大きくなる場合もあったりするんですよね。
このような場合はきちんと説明して依頼者の方に判断して頂くようにしています。
どんなサービスであれ、依頼者の状況を踏まえてマイナス面を正直に伝えることは必要です。
それが依頼者のためでもありますし、サービスを提供する側としても将来的なトラブル予防にもなる訳ですから。
「私にとってのデメリットは何ですか?」って聞いてみて下さい。
良心的な人なら絶対に教えてくれますから。
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