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『良い会社をつくるための経営者の条件』について考えてみたという話

こんにちは、お金が入るでかねいりです。

これまでの経営コンサルタントとしての経験や経営者として成功してきた方々の書籍や取材でのコメントから、『良い会社をつくるための経営者の条件』について考えたことをお伝えできればと思います


■良い会社とは?

小宮コンサルタンツ代表の小宮一慶氏は「良い会社」をこう定義しています。

①商品・サービスを通じてお客さまに喜んで頂き、社会に貢献していること
②働く仲間が幸せであること
③高収益であること

この3つが同時になされている会社を良い会社と言っています。

さらに加えると、「永く続いていること」ということも良い会社の要素だと考えます。
逆に言えば、「つくったらつぶさない」ということ。つぶれてしまうと、取引先や社員、関係者に対して多大な迷惑をかけてしまうことになる。

「永く続いていること」も加えた4つのことを同時に成し得ることは、簡単なことではありません

一方で『良い会社』をつくってきた経営者がいます
それらの経営者の特徴からその条件を考えてみました

■良い会社をつくるための経営者の条件とは?


①経営者が志を持っているか?

②会社としてのミッション・ビジョン・高い目標があるか?

③正しい考え方(理念・ウェイ)を持っているか?

④経営人材(マネジメントチーム)が充実しているか?

と考えました。
少し説明をしていきます。

■①経営者が志を持っているか?

「自分だけ、自分の会社だけのため」ではなく、「お客さまのため、世の中のため」という想いを持っているか?
また、その想いを実現するために学び続ける意思やスタンスがあるか?

経営者がその目的を売上・利益と置くと「自分のため」という想いが強くなります。そうなると、従業員に対して、「売上上げろ」「利益を上げろ」という声が強くなり、社員は疲弊していきます。お客さんも敏感なので、「あの会社は自分たちのことしか考えていない」と気づきます。そうなると、従業員は辞め、お客さんが離れていく。短期的にはうまくいくかもしれませんが、長続きせず、良い会社になることはできません。

きれいごとかもしれませんが、「お客さまのため、世の中のためという想い=志」を持っていなければ、会社を永く続けていくことはできないと考えています。

また、会社の業績の波や経営者自身の気持ちの波によって、志を持っていても、ブレることがあるため、そのブレを戻すために学び続けることが必要になると考えています。

■②会社としてのミッション・ビジョン・高い目標があるか?

お題目になっていないか?
経営者の想いや考え、中長期の事業構想がミッション・ビジョン・目標に落とし込まれているか?

ミッションは存在意義。自社が何のために存在しているのかということが定義されているかということなのですが、ここが定義されていないと、売上・利益目的の会社になってしまう傾向があります

また、ビジョンは「中長期のありたい姿や状態」のことを言っており、ミッションを果たすための中間到達点というイメージです。ビジョンがあることで、従業員にいつまでにどこまでを目指しているのかということを指し示すことができ、それが従業員にとってのモチベーションとなるとともに、行動の基準となります

高い目標の意味合いは、松下幸之助さんが言っている「生成発展」から来ています。「生成発展」とは、世の中は良くなるようにできていて、それが自然の摂理であるというもの。言い換えると「こんなものでいいか」と現状満足の状態は世の中は望んでいないし、それだと会社は衰退に向かっていくということを言っています。

世の中はより良い商品やサービスが生み出されることやそれが広く行き渡ることを望んでいます。自社の商品・サービスに価値があるとするならば、現状の顧客だけではなく、それを望んでいる可能性のあるまだ見ぬ顧客へも提供するという考えが必要というわけです。だからこそ高い目標を掲げる必要があるのです。

■③正しい考え方(理念・ウェイ)を持っているか?

会社として大切にしている考え方を持っているか?
持っているだけではなく、実践・徹底できるように動いているか?

会社として大切にしている考え方は、言い換えると理念や行動指針、ウェイというものになります。「お客さま第一」は代表的なひとつ。小宮コンサルタンツの小宮氏は、会社として大切にする考え方として「何千年も前から人が正しいと言ってきたこと」を掲げるようにすることを言っていて、会社経営におけるその重要性を説いています。

一方で多くの企業はこれを掲げてはいるのですが、それを実践できている会社は少ないように思います。また、お客様第一を掲げて行動をしていても、ただやっているだけ、言われてやっているだけという会社が多いと感じます。

会社として大切にしている考え方が浸透している会社は、会社としての正しい判断基準が従業員に浸透していて、間違った行動を取る従業員が圧倒的に少なく、顧客からも信頼が厚く、その影響から会社が永く続く傾向にあると考えます。

■④経営人材(マネジメントチーム)が充実しているか?

経営者の想いに共感し、正しい考え方を実践でき、ビジョンの検討をともにできる経営人材がいるか、もしくは育ってきているか?

以前に比べ、経営に関わる環境は、大企業だけにかかわらず複雑化してきています。また、組織の運営も「働き方改革」、「ハラスメント」、「SDGs」、「多様性」など難しくなってきています。
また、経営環境として、2代目・3代目の経営者という状況も増えており、創業のカリスマ経営者のように何でもできるという経営者は多くありません

そうした際に、チームで経営するという考え方が重要になります。良い会社をつくっていくためには、社長だけではなく、社長と同じ目線で議論・対話ができる人材が欠かせないと考えます。

良い会社をつくろうとすると、この4つの条件を同時に満たすことが必要だと考えました。

別の機会で、上記を実現していくために必要な要素について考えたことをお伝えできればと思っています。

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