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その症状、本当に葛根湯?

寒くなって風邪が流行る季節になってきました。

「風邪=葛根湯」のイメージですが、
お客さまのお話を聞いていると「それは葛根湯ではないですよー!」
と言いたくなることがよくあります。


✦そもそも葛根湯とはどんな薬?✦

葛根湯は発汗を促すことで、
表面(皮膚や粘膜)に入りこんだウィルスや細菌を発散するお薬。

君薬(くんやく)である葛根
筋肉や血管の緊張を和らげる働きもあるので
肩こりや頭痛に応用されることもあります。

葛根湯を選ぶポイントは
✅悪寒がする
✅発熱
✅項背(首の後ろ〜背中)のこわばり

つまり、
😷喉が痛い
🤧鼻水が出る
😔なんとなくだるい

だけで葛根湯を選ぶのはすこし間違っています🙅‍♂️


✦風邪薬の選び方✦

😷喉が痛いとき
→銀翹散(ぎんぎょうさん)

🤧透明の鼻水が出る
→小青竜湯(しょうせいりゅうとう)

😔頭痛、寒気、食欲不振、なんとなくだるい
→柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)

いつもお話ししてるように漢方薬は【症状】で選ぶ物ではないので
ここに書いたのは一例であり、
きちんと【弁証(べんしょう)】した上でお薬を選びますが
ご自身の風邪の特徴がわかっている方は
それに合った漢方薬を常備しておくのもおすすめです✨
(とくに葛根湯と銀翹散は便利です)


✦でもやっぱり養生がたいせつ✦

ただ、漢方の考えはあくまでも【養生】
病気になって薬を飲むのではなく、
病気にならないよう日々気を付けておくことが漢方です

🌱夜更かししない
🌱ストレスをためこまない
🌱滋養のあるものを食べる
🌱適度な運動

免疫力の回でも書いたように
漢方薬が体質改善するのではなく、“日々の自分の選択”が体質を作ります
https://note.com/kanecopharmacy/n/nb7fa5eac3f26

そして最高の薬(上薬=じょうやく)は食べ物です。

寒気を感じたら生姜やネギたっぷりのお粥やスープで身体をあたため、
疲れを感じたら山芋やカボチャを使い、
食べすぎずに腹八分で終わらせる。

真の薬は台所にあります。

これから寒さが本領発揮する前に
しっかり身体を作る食材をストックしておいてください👨🏻‍🍳

それでもダメだったらいつでもご相談くださいね💁🏻
(煎じ薬も粉薬も、1日分からご用意できます◯)


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