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顔でわかるからだの不調

漢方薬は西洋医学のように
「病名・病気」に対して処方するのではなく
「証」=「そのひとの体質」を見極めて処方します。
*この「証」に合っていない漢方薬だと
 服用しても効かなかったり、副作用が出たりします

「証」を見極めることを「弁証(べんしょう)」といい、
その方法は4つあります↓
👁望診(ぼうしん)
 相談者のからだ・舌・動作・表情・姿勢など
 視覚によって弁証する方法

👂聞診(ぶんしん)
 相談者の声の大きさや・匂い(口臭や体臭)・咳など
 聴覚と嗅覚によって弁証する方法

👄問診(もんしん)
 相談者にこれまでの経緯や悩みを質問することによって
 弁証する方法。弁証の中では一番重要。

✋切診(せっしん)
 脈など、相談者に触れることにより弁証する方法

これらをすべて合わせて「四診(ししん)」といいます。

今回はこの中の「望診」についてすこしお伝えします。
望診は日々の体調管理にとても役立つ方法なので、
ぜひ参考にしてみてください🌿


【顔でわかる診断法】
まず、顔(とくに目と眉の間)の色を見て
そのひとの弱っているところを知ることができます。

🔵→肝(自律神経やホルモンバランスなど)が弱い
🔴赤→心(精神や循環器系)が弱い
🟡黄→脾(消化器系)が弱い
⚪️白→肺(皮膚や粘膜・呼吸器系)が弱い
⚫️黒→腎(生殖機能や免疫など)が弱い

たとえば皮膚の色が白いひとは
五臓の「肺」が弱っていることが多く、
気管支系や皮膚のトラブルが多かったりします。


また顔色によって五臓だけでなく、
気・血・水の異常も知ることができます⬇️

⚪️顔色が白い→エネルギーや栄養の不足
 ✦顔が白くてむくんでる→エネルギー不足(陽虚・気虚)
 ✦顔色が白くてつやがない→栄養不足(血虚)

🔵顔色(と唇)が青紫→血行が悪い(瘀血)

🔴顔色が紅い:熱がこもっている
 ✦顔面が赤く目も充血→ストレスMAXの状態(肝火・心火)
 ✦顔につやがなく、午後に頬が赤くなる→栄養不足による熱(陰虚)

ちなみに漢方では
【黄色や赤色→熱がこもっている】と見ます。

たとえばニキビ、鼻水、お小水など。
黄色かったり赤っぽかったりすると
熱(炎症)が強い状態と考えます。

🔥熱はストレスや疲れの蓄積、
食べ過ぎ・飲み過ぎなど食事の乱れなどによって発生します。



【部位で診る方法】
顔の、どの部位に症状が出るかによって、
そのひとの弱っているところを知ることができます。

👁目→肝
イライラすると目が充血したり、目にトラブルが起こりやすい

👅舌→心
精神的な疲れが蓄積すると、口内炎などができやすい

👄唇→脾
食べ過ぎ・飲み過ぎなどで胃腸が疲れると唇にトラブルが起こりやすい
(歯ぎしりや睡眠中のよだれが出る場合もある)

👃鼻→肺
バリア機能が低下すると鼻のトラブルが出やすい

👂耳→腎
疲れの蓄積や加齢によって生命力が低下すると耳が遠くなりやすい

などなど。

いかがでしたか?
ご自身や、身近なひとであてはまっていませんか?
あくまでもここに書いたのは一例ですが、
ちょっとした飲み会などで披露すると盛り上がるかも。

そしてカウンセリングでも、セミナーでも、
望診でいちばん人気なのは舌!👅
そう、舌診(ぜっしん)です。

次回は舌診について投稿しますね。
おたのしみに〜

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