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ぼんぼん社長㉑ 留学時代⑥ 毎日note連続1073日目


皆さんこんにちは、ぼんぼん社長井上 剛典です。

前回はオーストラリアでどんな家に住んでいたか、その時の車事情、泥棒や車上荒らしの話をさせていただきました。

今日はそんなオーストラリアで、泥棒に入られた以外の事件について書いていきたいと思います。

ちなみにトップの画像は彼女(現在の妻)ですが、本人の了承が得られないので顔は伏せさせていただきました。

海外での一人暮らしで親の目も届かず、まあそれはそれは好き放題な生活を始めます。車もあり自由な時間も多く勉強は最低限で毎日遊び歩くのは自然な流れですよね。


オーストラリアでは飲酒運転の規制が日本ほど厳しくなく、 The Legal blood alcohol concentration(BAC) と呼ばれる血中アルコール濃度が0.05以下の運転は法律上問題なしとされているんです。

どれくらい飲んでよいかという基準ですが一般的に1時間に缶ビール1本程度なら0.05を超えないと言われてます。しかしこれはオーストラリア人の体質を基準にしているので日本人はその半分程度が妥当かもしれません。

オーストラリアでは、スタンダードドリンクという単位があり、1スタンダードドリンクは10グラム(12.7m)のアルコールを含んでいることを意味します。

お酒の度数によって1スタンダードドリンクが示す量は変化しますが、それがビールだと350mlくらいなんですよね。1時間に1スタンダードドリンクなら大丈夫だと言われてました。


飲酒で逮捕事件
このルールを勝手に解釈し、自分は酒が強いから少々飲んでも大丈夫だと過信して、飲酒をしても普通に運転していましたね。

週末になるとクラブに行き明け方まで飲んで帰るなんてことも良くありました。その日は友人の誕生日パーティーで盛り上がり、テキーラのショットを10杯以上飲んで酩酊状態だったんです。

それでもいつもの習慣で、友達を家に送り届けいざ家に帰ろうとあと家まで500mの所で急に吐き気を催し、車を停めて運転席のドアを開けてその場で吐きました。

吐いてスッキリしたので、さあ運転しようと運転しだした瞬間に後ろでパトカーが回転灯を回しだしました。


サイレンと共に「前の車止まりなさい~」という声が聞こえます。酩酊状態だったため焦ることもなく普通に車を停めて話をします。

警察「今日は飲んだか?」

私「はい飲みました」

警察「どれくらい飲んだんだ?」

私「たくさんのみました」
酔っているので隠そうともせず普通に答えます。

その場で捕まりブレスチェック(アルコール検知器)で検査をしましたが、アルコールの呼吸中濃度が、1.5でした。

こちらのサイトに書いてありますが、完全に泥酔ですね。オーストラリアの飲酒運転と判断される基準値の3倍以上で、一発逮捕の条件を満たします。


そのままパトカーに乗せられ、ブリスベンの本署(ヘッドクォーター)に連れていかれます。

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こんな線が書いてある壁の前で写真を撮って調書を取り始めました。ここで写真を撮った時にようやく事の重大さを理解してきますが、もちろん酔いがさめるわけではありません。

「今から録音しますけど録音を認めますか?」

そんな感じで取り調べがスタートし調書を取り、1時間程度で釈放されるのですが終了後警察が家まで送ってくれたんですよね。

「俺たちは特別に親切だからお前を家まで送ってやる」と言われ、パトカーで家まで送ってもらいました。


これ今思い返すと、当時私が国際免許で運転していたので、住所を示すものが何もなく口頭で適当なことを言っていないか確認に来たのだと思います。

酔っぱらっていたのですが、「明日裁判所に出頭してくださいそこであなたの刑が決まります」と言われ、そういわれたことは何とか覚えていました。

裁判所に行かないといけないなと思いながら眠りに落ち、車は路上に置いたままで一晩を過ごし、はっと目が覚めるとなんともう14時過ぎだったんです。

慌てて起きてダッシュで車の置いてあるところまで行き、二日酔いのまま裁判所へ行くと閉廷ギリギリで「このまま罪を認めるか弁護士を呼ぶかどちらにしますか?」と言われました。


とりあえず罪を認めるよりは弁護士だと思い、母に連絡し弁護士を紹介してもらいます。オーストラリアではソリシターという事務弁護士とバリスターという法定弁護士がいます。

母の知り合いはソリシターでしたのでその方にバリスターを紹介いただき、後日法廷に向かいました。

なんとその方が白いかつらをかぶってきたのが衝撃的でしたが、弁護をしてもらいます。

普通はこんな飲酒運転程度に弁護士をつけるということは無く、罪を認めるのが一般的なのだと思いますが、その方と一緒に法廷に入ると多くの人が待っている中、なんと順番を無視して先に裁判をしますとのことでした。


多分めちゃめちゃ有名で有力な弁護士さんだったのだと思いますが、弁護内容を聴いていると「彼(私のこと)は勤勉な学生で、普段はとてもまじめに勉強をしているが、この日はたまたま友人のパーティーがあり普段飲まないお酒に酔ってしまった」

「今はとても反省していて、これからは真面目に勉強に取り組む」と言っています」と事実とは違うことばかり話していました。

裁判が始まる前に聖書のような本に手を置いて「神に誓って真実を話します」という宣言をしたばかりだったので、ちょっと心苦しい気持ちになりながらも、無事終わりました。


最初は飲酒運転は2年間の免停と5000ドルの罰金という話でしたが、バリスターを呼んだおかげで半年の免停と2000ドルの罰金で済みました。

その判決が出た時にバリスターの彼が不満そうな顔をして異議を唱えそうになりましたが、何か思いとどまったようで裁判後に「この程度にしか減刑できず申し訳ない」と言われてました。

こちらとしては5000ドルが2000ドルになっただけでも十分価値を感じていましたが、後で請求書を見てなるほど、謝ってくるのも理解出来ました。

なんと、5分の打ち合わせと10分の裁判の合計15分の実働で請求が500ドルで、この金額なら確かにもっと少ない刑まで持っていけるんだと思います。

まあそれくらいの実力と実績のある方なので、裁判所もこの人が来れば順番を無視して入れてくれるんだと感心しました。


しかるべき人に頼ると結果が大きく違うのだということを知り、プロにお願いする重要性を改めて学びました。

自分がどれだけ知恵をつけて弁護をしても減刑はされないでしょうが、500ドルを払ったおかげで3000ドル罰金が安くなり免停期間は4分の1になりました。

必要なところにコストをかければ、結果として罰金が減ったのでこの500ドルには価値があったと言えます。

私もプロとして金額以上の価値提供をするという思いで仕事していますが、その原体験はこんなところにもあるんです。


またしかるべき方とつながるというのはとても重要でご縁の大切さも学びました。

普通に学生で生活していては何か起きた時に弁護士を探そうにも、どこで探してよいのかわかりません。人脈というのも資産なのが本当に理解出来ました。

後に親のありがたみをしみじみと感じるようになりましたが、何事も金銭解決できるという知恵も身につけました。


免停中の違反事件
この事件で反省しおとなしくなったのは1ヶ月ぐらいだったでしょうか。個人的な反省期間は終わりまた遊びだし、次は免停中にもかかわらずスピード違反で捕まりました。

この時はさすがにまずいと思い「強制送還」という言葉も頭に浮かび、しばらくは心配で眠れない日々が続きました。

さすがにこれは母にも話せないと思いながら不安な日々を過ごしましたが、結果として、国際免許だったので特に何も問題なく済んでしまい自分の悪運の強さを感じました。

そんな風にいくつかの事件を起こしながら反省と事件を繰り返し、オーストラリア生活を続けていったんですよね。


他にも本当に書けないようなことも多々ありましたが、ほかの方にお伝え出来る大きな事件はこんな感じで終わりました。

あ、弁護士費用と罰金をだれが出したかですか?
もちろん親に出してもらいました。
ぼんぼんなので。

ぼんぼん社長シリーズはこちらから


今日の一言
必要な時にはプロの力を借りる
成長するための実践行動
・必要なところに正しくコストをかければ結果として価値を得られる
・力を貸してくれる人とつながりを持つ
・事故や違反をした時は自分の生活を振り返るチャンス

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