モウリス

2020年から韓国ドラマにはまり、ほぼ毎日観ています。基本的にはサスペンス、タイムトラ…

モウリス

2020年から韓国ドラマにはまり、ほぼ毎日観ています。基本的にはサスペンス、タイムトラベル、マクチャン系ですが、他のジャンルもときどき観ます。

最近の記事

『黄金の私の人生』〜単なる格差社会ドラマに非ず。重層的な傑作群像劇

この作品、日本ではあまり知られていないと思いますが、初回19.7%でスタートし、8話で30%を超え、30話では41.2%を記録した大ヒットドラマです。 コロナ以降の3年半、韓ドラにハマり、ほぼ毎日見続けてきたのに、ぼくも最近まで知りませんでした。見たきっかけも「ネトフリのサムネに出てきたから何となく」です。 最初の数話は展開が遅く、とりあえずダラダラと見ていたのですが、回が進むごとにどんどん面白くなり、30話を超えてからは連日深夜まで見ちゃいました。 この物語、韓国ドラマ

    • 『ライフ・オン・マーズ』感想

      どうして今までこれを見逃していたのか? 韓ドラお得意の刑事サスペンスにして、ぼくの好きなタイムスリップ設定。しかもサスペンス豊作期の2018年、あのスタジオドラゴン作品です。 ディズニー+で『ムービング』を見終えたあと、何の気なしに見始めたら思いのほか面白く、わりと一気に見てしまいましたね。原作のBBC版ドラマは見てないんですが、言われなければ分からないくらい韓ドラサスペンスナイズされてます。 主人公が2018年から30年前、1988年にタイムスリップし、監視カメラもDN

      • 『ヴィンチェンツォ』〜面白さの基準を変えられたサスペンス&コメディ〜

        韓ドラを観始めて12本目。 『梨泰院クラス』『秘密の森』『ボイス』『シグナル』・・・と、観る作品全てが面白かったけど、あまり良作ばかり選んでると、そのうち弾切れになるんじゃ?という懸念も出てきた頃。 「いや・・・これは無尽蔵かもしれんぞ」 と視界が一気に広がったのが『ヴィンチェンツォ』でした。 それだけではありません。シナリオ、キャラクター、カメラワークまで、これまで観たことのない新鮮な要素に満ち溢れていました。 主人公は、手段を選ばないイタリアマフィアの弁護士ヴィンチェン

        • 韓国ドラマは2017年以降を狙え

          韓国ドラマと言えば、今やNetflixが何十億ドルという出資をするほど、ワールドワイドで支持され、クオリティーも世界最先端と言っていいかと思います。 以前からヨン様ブームとかはあったものの、いつの間に韓ドラってそんなことになったの?という人も少なくないかと思います。 韓国のエンタメは、ドラマに限らず映画、アーティストなど、国外で高評価を得ているコンテンツがたくさんありますが、ドラマ視聴に限定するなら「2017年以降の作品から選べ」とお伝えしたいですね。理由は分かりませんが、

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          マクチャンドラマへの招待状

          韓国ドラマの山脈のひとつに〈マクチャンドラマ〉というのがあります。 簡単に言えば「あり得ない展開」が連続するドラマです。たいていは、何の力もない市井の女性が主人公で、とんでもない出来事に巻き込まれ、その復讐を成し遂げるまでの物語です。 だいたいマクチャンドラマというのは、いかにもセットという室内場面にロケ撮影みたいな感じで、パッと見はホームドラマのような画面です。しかも最初の頃は普通のホームドラマっぽい場面もあり、「ちょっと変かも」と思いつつも、それほど過激な場面はありませ

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          韓国ドラマ没入への入口は…

          僕が韓ドラの面白さに気づいたのは、2020年春、コロナ禍で『愛の不時着』を観たことでした。まあ、わりとあるあるですね(笑) なんの気なしに観始めたんですが、ヒロインが竜巻に巻き込まれて、空中から北の領土に侵入してしまうというぶっ飛んだ展開に、「これは面白いぞ…!」となったわけです。そこから先は、サスペンスあり、ロマンスあり、しかも実際に北側の人が監修したという北の日常描写もとても興味深く見入りました。 ぼくはサスペンスが好きなんですが、ピンチな状況とかの振り切りが思い切って

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