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【 #球春到来 】神戸三田ブレイバーズ

※取材日:2月5日 感染対策に万全に行ったうえで取材を行っています

新生 ブレイバーズ

2月5日、練習の取材許可をいただいた私は、三田市に車を走らせていた。
途中、ロードサイドに掲示されていた気温計の表示は2℃。近畿のシベリアと称されるだけある。なお、前日は練習中に雪が降り、グラウンドにうっすら積もったらしい。

久しぶりに城山公園にやってきた私を出迎えたのは、いつもと変わらない、あの長い階段だった。

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アメニスキッピースタジアムで神戸三田ブレイバーズは5日目の練習を始めようとしていた。

「ホーム球場で練習できるっていうのはありがたい」
橋本大祐監督がロングティー打撃を行う選手たちを見てしみじみ語った。

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今年、神戸三田ブレイバーズは三田市とパートナーシップ提供を結んだ。そのため、球場の予約の無い平日10時から14時については、アメニスキッピースタジアムを使えるようになった。

別の練習場所も利用していたが、「フルスイングをするとボールが道路に飛び出る危険性がある」とバッティング練習に時間が割けなかった。

「課題としてはやはり打つこと。まだまだ振り込みが足りない」と話していた。

その一方で、「投手なら山科颯太郎が秋からすごくよくなった。打つ方では新谷(恵右)も体重が5キロ増えたと聞いた。柏木(寿志)はもちろん、あと(山科)聖もよくなった。聖が3番とか打てるようになったら面白いんやけどなぁ」と、話した。

練習ではその山科聖が声を出しノックを盛り立てていた。投内連携連携やノックでは動きに四苦八苦しながらも、声でチームを盛り立てていた。

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(山科聖選手。練習中のムードメイクはお手のもの)

ノックでは今季もおそらく二遊間を組むであろう新谷と柏木が息の合った連携を見せた。また、新人の明光竜之介が外野から矢のような送球を見せるなど、アピールを続けていた。

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(明光竜之介外野手。橋本監督も「やりそうな雰囲気がある」と称する)

投手陣ではブルペン組とトレーニング組に分かれた。
小笠原智一と西村太陽の昨年の先発陣に加え、來間孔志朗らもブルペン入り。

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(小笠原智一投手を真後ろから。「なんでもいいからリーグで一番の投手になりたい」と抱負を語った)

また、ポール間走も並行して行い、走った後は屍のように選手たちは果てていた。

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(「あかん、しんどい」と寝転がる山科颯太郎投手(中央)。だが橋本監督は「お前もっと走れるやろ」と手厳しい)

バッティングでは木村豪コーチ、駒崎真也コーチ補佐の指導も入り、少しずつ回を重ねるごとに打球が鋭くなっていく選手が見受けられた。
特に柏木はレフト方向ににアーチを何本もかけるなど、順調な調整ぶりを思わせた。

このころには9時過ぎに2℃だった気温も上がり、選手たちも何度も着替えをして体温調節をしていた。

新谷キャプテン

今回、新谷新キャプテンに話を聞くことができた。

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―チームの雰囲気はどうか
 とても元気です。個人の事もやらないといけないのですが、特に野手について目配りをして行かないといけないので、まだ1週間ではありますが、慣れていきたいと思います。

―去年についてはどうだったか
 バッティングは上達した※と思います。この冬もバッティングをしっかり取り組んできました。ただ、守備が長所なのにエラーが多かった※のは反省点です。
※打撃成績は、1年目(2019年)が打率.105、2020年が.217と1年に1割ペースで上がっている
※エラー数は10

―このオフの過ごし方はどうだったか
 コロナでなかなか練習ができず大変だったが、弟や友達に手伝ってもらって、練習することができました。

―今季の個人の目標は
 昨年は最後に選抜に選ばれたのですが、ずっと選抜チームに選ばれてアピールをしたいです。守備を見てほしいなと思います。

―キャプテン・チームとしての目標を
 昨年は最下位で、やはり勝たないと面白くないなと思いました。負けが込んでいた時にチームの中から不満が出たりしていたので、勝ちながら、上のレベルを目指していきたいと思います。

練習を終え

最後は野手も外野と内野の境目のラインに沿うようにダッシュを行った。
「今日終わったら明日は(休みだから)練習無いよ!抜かずに走れ!」と木村コーチの檄が飛ぶ。

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1週目の練習を終えた橋本監督は「動けている人と動けていない人の差がはっきり出てきた。投手陣はおおむねいい感じかなと思っている。次のクールからは細かい動きも増えてくるので怪我人が出ないように気を付けてやっていきたい」と総括した。

まだ事情により合流できていない選手もいる。総勢45人で30人の枠を争うサバイバルがこれから本格化してくる。

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(文・写真 SAZZY)

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